忍者ブログ
教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
[93]  [94]  [95]  [96]  [97]  [98]  [99]  [100]  [101]  [102]  [103
滋賀県の研修会は、名門膳所高校であった。膳所高校といえば、当然進学校で有名だが、近くに「美富士食堂」があることでも有名。この店の量は半端ではない。僕は他人丼を頼んだのだが、ご飯が大盛りというか、ご飯だけでも器から成り上がっており、しかもかなり押さえ付けてある。さらにその上から具が盛り上げてある。2人前、いや3人前はあるだろう。器の端から食べるのだが、具の山を崩さないように食べるのが大変。他の先生はざるそばを注文されたが、これも蒸籠に2人前以上あり、さらにそのうえにかき氷のように搔いた氷が山のように盛り上がっている。どうやって、蕎麦を救出すればいいのか。
この量は、50を越えた人間にはきつい、さらに、糖尿の僕には毒である。それでも、出されたものは(納豆以外)頂くというしつけを受けてきた僕は、残しては申し訳ないと、平らげた。
恐るべし、美富士食堂。恐るべし、僕の胃袋。
PR
今日は三者面談が終了。これで、夏休みの前半の仕事は終わった。
うちの学校の生徒の面談はバラエティに飛んでいる。前任校なら、進学だけの話でよかったが、大学進学はもちろん、専門学校、就職、フリーター、その他。受験勉強も、一から懇々と説明しなければならない生徒、もう8月なのにまったく受験勉強に手を着けていない生徒、なんとか楽をしようとばかり考えている生徒、泣き出す生徒、さまざまである。一概に言えることは、幼い、甘い。受験勉強とは何か、その厳しさが全くわかっていない。刻一刻と時間は過ぎていくのに、焦るのは教師ばかりで、本人はのきなものである。一体、この子らに、受験勉強とは何かをどのように教えたらいいのか。頭を抱えてしまいたくなる1週間であった。とにかく、今日からやり始めろとは言うものの、言われて直ぐに取りかかれるようなら心配はないのだが。こんな状況は、うちの学校だけなのか、あるいは日本中に蔓延しているのか。後者だとすればうちの子に関しては少し安心できるが、日本全体のことを考えるとさらに暗くなる。
とりあえず、やってくれことを祈るしかない。
今日で、1週間しかなかったが、前期の進路補習を終了した。
ここ3年、3年生を持っているので、3年間連続で3年生の進路補習をしてきた。学校は変わったけれど、やっていることは同じである。
現代文は、時間内に問題を解答させて、解き方を解説する。時間内に解答するのは、現代文はナマモノで、やった直後でないと、解答のプロセスを覚えていない。現代文の試験対策の補習の命は、解き方のプロセスにある。当然、現代文の読解に於ける公式はない。経験則の積み上げしかない。経験則とは、何気なく経験するのでなく、自覚的に経験すること。最もいいのは、生徒と共に問題を読み、解答していくプロセスを共有することだが、これは1対1でも難しい。ましてや、1対40では不可能である。とすれば、20分間で解答した直後の生々しい記憶が残っている時にこそ有効である。あぁそうか、という感覚が堆積して言ってようやく現代文の土壌ができる。農業と同じで、長い目で見て育てる、肥料をやり続ける、なり具合を絶えずチェックする、こんな地道な作業が必要だ。
それに比べて、古文の補習は多少鮮度が落ちても大丈夫。家で全文訳と設問の解答をさせておき、補習では全体の訳をしながら、設問部分はもちろん、設問にはないがよく問われそうな箇所は、丁寧に訳したり解説したりする。文法事項はすべて扱うのではなく、出そうな事項だけを扱う。古典や英語に近いので、トレーニングしかない。差し詰め教師は、トレーナーになる。
まぁ、こんな気持ちで補習をやっている。幸い生徒たちは大幅には減らず参加してくれているし、点数も少しずつではなるが上がっている。
教師の本懐は、少しでも力をつけてくれて、大学に合格することしかない。
今日は僕の54歳の誕生日。この歳になって、誕生日もないのだが、今年は何度も書いているように、父親の年齢を越えると言う意味があった。その意味で、最近の誕生日とは一味違う。振り返ってみて、幸せな人生だと総括した。これからも続くだろうが、次の節目はやはり60歳か。
今日は、仏壇のお性根入れの日でもあった。住職に来ていただいて、お経をあげてもらった。これで、正式に仏壇が移ったことになる。先祖というものをしっかり背負ったという自覚を改めてした日でもあった。
終業式の夜は、保護者懇談会と決まっている。昔は、地方巡業さながら、PTAが主催して、地域の公民館などで地域懇談会をしたものだ。それが、地域の教育力の低下に伴い学校でするようになった。でも、それすら亡くなった学校も多くあるので、うちの学校は古き良き伝統をまだ残している。
とはいえ、保護者の参加は10名余り、教師は5人。
こうなれば、エンカウンターしかない。司会の役員の方と打ち合わせで、僕が仕切りましょうと申し出た。以前から一度やってみたかった。
まずは、自己紹介を兼ねて、自分の子どもの良い所を付けるというエクササイズ。普段、人前で自分の子どもを褒めることはない。でも、そうしていくと普段は気づかなかった自分の子の良い面が浮かび上がってきて、その後の話が明るい方向へ向かう。それに、他の親の発言を聞いて、自分の子どもにもあるもの、うちの子どもにもほしいものを考える。
教師が一方的に話すのではなく、保護者同士の交流の場に、教師も子を持つ親としても参加する。そうすることによって、より一体感が生まれる。一石で何鳥もの効果が期待できる。
で、今回は、大成功と言っていいでしょう。たとえ、そうでなくても、ファシリテーターの僕がそう言って結んでしまえば、なんとなくそうだったんだなぁと心に残る。実際も、保護者の顔には満足感が伺えた。おそらく、皆さんも何かを得て帰っていただけた。
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
カウンター
リンク
プロフィール
HN:
のぶさん
性別:
男性
自己紹介:
高校の国語の教師
上級教育カウンセラー
産業カウンセラー
キャリア・コンサルタント
ブログ内検索
material by:=ポカポカ色=
忍者ブログ [PR]