教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
第7段落を深める。
カイゼルホオフホテルに着いた豊太郎は、相沢に会うことを躊躇する。そりゃ、昔の超エリートが落ちぶれた姿を友に見られたくない。
豊太郎と相沢の昼食。
さすが親友。豊太郎が最近ようやく気づいた「弱き心」を、相沢は学生時代に見抜いていた。ただ、これをどう利用するか、それは相沢次第。
相沢は、豊太郎に、語学の才能を示して大臣の信用を得て出世しろと勧める。これは、一石三鳥。
一つ目は、豊太郎の才能を生かして再び出世のチャンスを与える、友情。
二つ目は、有能な人物を紹介した相沢の評判が上がる、利己。
三つ目は、直接推薦しなかったのは、大臣が豊太郎の免官の理由を知っているので、曲庇者と思われたくなかったから。公事に私情を持ち込むと思われたくなかった、保身。
さらに、エリスと別れろと忠告する。一つ目は、身分の差。二つ目は、スキャンダルが出世の邪魔になる。三つ目は、土壇場で弱い心がエリスを選ぶのではないかという危惧。
豊太郎は、エリスと別れる気はないが、弱い心で約束する。これも、相沢の計算か。
カイゼルホオフホテルに着いた豊太郎は、相沢に会うことを躊躇する。そりゃ、昔の超エリートが落ちぶれた姿を友に見られたくない。
豊太郎と相沢の昼食。
さすが親友。豊太郎が最近ようやく気づいた「弱き心」を、相沢は学生時代に見抜いていた。ただ、これをどう利用するか、それは相沢次第。
相沢は、豊太郎に、語学の才能を示して大臣の信用を得て出世しろと勧める。これは、一石三鳥。
一つ目は、豊太郎の才能を生かして再び出世のチャンスを与える、友情。
二つ目は、有能な人物を紹介した相沢の評判が上がる、利己。
三つ目は、直接推薦しなかったのは、大臣が豊太郎の免官の理由を知っているので、曲庇者と思われたくなかったから。公事に私情を持ち込むと思われたくなかった、保身。
さらに、エリスと別れろと忠告する。一つ目は、身分の差。二つ目は、スキャンダルが出世の邪魔になる。三つ目は、土壇場で弱い心がエリスを選ぶのではないかという危惧。
豊太郎は、エリスと別れる気はないが、弱い心で約束する。これも、相沢の計算か。
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第7段落のチェック。
①トヨは、初めてエンペラーホオフホテルに来た。(久しぶりに、カイゼルホオフ)
★カイゼルはドイツ語で皇帝、それを英語で。
②トヨが相沢に会うのを一瞬ためらったのは、落ちぶれた自分を相沢に見られるのが恥 ずかしかったからである。○
③相沢は、痩せたクラ~い男であった。(太った明るい)
④相沢は、トヨの失敗を非難した。(しなかった)
⑤相沢は、昔話に花を咲かせた。(挨拶の暇もなく大臣に会わせた)
⑥大臣は、トヨに仏蘭西語の翻訳を依頼した。(独逸語)
⑦相沢は、トヨを夕食に誘った。(昼食)
⑧二人は、食卓で互いに語り合った。(相沢が質問し、豊太郎が答えた)
⑨相沢は、トヨの不幸な過去を責めず、官長を責めた。(留学生仲間)
⑩相沢は、トヨの失敗の原因は生まれながらの臆病な心のせいだと見抜いていた。○
⑪相沢は、トヨがエリスと同棲していることを知らなかった。(知っていた)
⑫大臣は、トヨの独逸語の才能を利用しようとしていた。○
⑬大臣は、トヨが女でクビになったことを知らなかった。(知っていた)
⑭相沢は、トヨに法律の才能を示して大臣の信用を得るように勧めた。(語学)
⑮相沢が大臣の信用を得るように勧めた理由は、自分自身の身の安全も計算している。○
★「伯が心中にて曲庇者なりなんど思はれんは、己に損あればなり」と言っている。さすが、用心深い官僚である。
⑯相沢がトヨにエリスと別れるよう忠告した理由は、年令の差がありすぎるからである。(身分)
⑰トヨにとって、相沢の出世話は五里霧中であった。○
★「重霧の中」と掛けている。
⑱トヨは、出世ができる、出世が幸せに結びつくと信じていた。(かわからなかった)
⑲トヨは、今の生活やエリスの愛を捨て難かった。○
⑳トヨは、相沢のエリスと別れることをキッパリ断った。(約束した)
21トヨは、友に対してはNO!と言えない性格だった。○
22トヨが相沢と別れたのは、午後七時である。(四)
23トヨの心は、さぶ~かった。○
①トヨは、初めてエンペラーホオフホテルに来た。(久しぶりに、カイゼルホオフ)
★カイゼルはドイツ語で皇帝、それを英語で。
②トヨが相沢に会うのを一瞬ためらったのは、落ちぶれた自分を相沢に見られるのが恥 ずかしかったからである。○
③相沢は、痩せたクラ~い男であった。(太った明るい)
④相沢は、トヨの失敗を非難した。(しなかった)
⑤相沢は、昔話に花を咲かせた。(挨拶の暇もなく大臣に会わせた)
⑥大臣は、トヨに仏蘭西語の翻訳を依頼した。(独逸語)
⑦相沢は、トヨを夕食に誘った。(昼食)
⑧二人は、食卓で互いに語り合った。(相沢が質問し、豊太郎が答えた)
⑨相沢は、トヨの不幸な過去を責めず、官長を責めた。(留学生仲間)
⑩相沢は、トヨの失敗の原因は生まれながらの臆病な心のせいだと見抜いていた。○
⑪相沢は、トヨがエリスと同棲していることを知らなかった。(知っていた)
⑫大臣は、トヨの独逸語の才能を利用しようとしていた。○
⑬大臣は、トヨが女でクビになったことを知らなかった。(知っていた)
⑭相沢は、トヨに法律の才能を示して大臣の信用を得るように勧めた。(語学)
⑮相沢が大臣の信用を得るように勧めた理由は、自分自身の身の安全も計算している。○
★「伯が心中にて曲庇者なりなんど思はれんは、己に損あればなり」と言っている。さすが、用心深い官僚である。
⑯相沢がトヨにエリスと別れるよう忠告した理由は、年令の差がありすぎるからである。(身分)
⑰トヨにとって、相沢の出世話は五里霧中であった。○
★「重霧の中」と掛けている。
⑱トヨは、出世ができる、出世が幸せに結びつくと信じていた。(かわからなかった)
⑲トヨは、今の生活やエリスの愛を捨て難かった。○
⑳トヨは、相沢のエリスと別れることをキッパリ断った。(約束した)
21トヨは、友に対してはNO!と言えない性格だった。○
22トヨが相沢と別れたのは、午後七時である。(四)
23トヨの心は、さぶ~かった。○
第6段落を掘り下げる。
ここから後半。
エリスの妊娠を知った豊太郎の言葉。
「もしまことなりせばいかにせまし」。
反実仮想である。事実に反することを仮定してその結果を想像する。ここで事実に反することは、エリスの妊娠だ。つまり、豊太郎はエリスの妊娠を信じたくないのだ。
そこに相沢の手紙が来る。豊太郎の人生を左右する2通目の手紙である。
エリスの反応も凄い。
「よしや富貴になりたまふ日はありとも、我をば見捨てたまはじ」
女の直感で、自分の行く末に不安を感じる。さらに、
「我が病は母ののたまふごとくならずとも」
しっかりと、妊娠を武器にしている。
豊太郎は大臣でなく友に会いに行くという。生徒に聴くと、豊太郎を信じる生徒はクラスに1人だった。
ここから後半。
エリスの妊娠を知った豊太郎の言葉。
「もしまことなりせばいかにせまし」。
反実仮想である。事実に反することを仮定してその結果を想像する。ここで事実に反することは、エリスの妊娠だ。つまり、豊太郎はエリスの妊娠を信じたくないのだ。
そこに相沢の手紙が来る。豊太郎の人生を左右する2通目の手紙である。
エリスの反応も凄い。
「よしや富貴になりたまふ日はありとも、我をば見捨てたまはじ」
女の直感で、自分の行く末に不安を感じる。さらに、
「我が病は母ののたまふごとくならずとも」
しっかりと、妊娠を武器にしている。
豊太郎は大臣でなく友に会いに行くという。生徒に聴くと、豊太郎を信じる生徒はクラスに1人だった。
6月の第3日曜は父の日。父にとっては、バレンタイン以上に緊張する。バレンタインは不確定な相手からの贈り物で、なくてトントン。しかし、父の日は子どもたちという明確な対象がいる。もらえなかったからといって、なかったことにはならない。それだけに、緊張するのです。
朝食時、何事もないように時間が過ぎる。昼はバラバラ。半分諦めムード。気にしないことにしよう、ないことにしようと思おうとする。
簡単に昼食を済ませて、犬の蚤取りをして、実家にバイクから自転車に乗り換えて街に出る。一人カラオケ。今日は、アリスと松山千春を中心に熱唱しました。仕上げは、安全地帯の「碧い瞳のエリス」、『舞姫』のテーマソング。初めてでしたが、気持ちよく歌い上げられる曲。
家に帰って、ベランダで発泡酒を飲んで、一人で父の日を終えようとした。夕食は、マグロ丼。ちょっとリッチ。聞けば、父の日メニュー。そして、夕食が始まると、娘たちがおもむろにプレゼントをくれる。長女はMCMのハンカチ、次女は 抹茶シュークリーム。「これからも、家族のために頑張るからな」と言って、夕食を食べる。
こんなことが、明日のエネルギーになる。人間は不思議な、そして、素晴らしいものだ。
朝食時、何事もないように時間が過ぎる。昼はバラバラ。半分諦めムード。気にしないことにしよう、ないことにしようと思おうとする。
簡単に昼食を済ませて、犬の蚤取りをして、実家にバイクから自転車に乗り換えて街に出る。一人カラオケ。今日は、アリスと松山千春を中心に熱唱しました。仕上げは、安全地帯の「碧い瞳のエリス」、『舞姫』のテーマソング。初めてでしたが、気持ちよく歌い上げられる曲。
家に帰って、ベランダで発泡酒を飲んで、一人で父の日を終えようとした。夕食は、マグロ丼。ちょっとリッチ。聞けば、父の日メニュー。そして、夕食が始まると、娘たちがおもむろにプレゼントをくれる。長女はMCMのハンカチ、次女は 抹茶シュークリーム。「これからも、家族のために頑張るからな」と言って、夕食を食べる。
こんなことが、明日のエネルギーになる。人間は不思議な、そして、素晴らしいものだ。
今日も仏壇探し。
菩提寺御用達の仏具店に入った。以前訪れたことがあったが、その時は息子さんが対応されて、老舗の躾けを感じた。
今日はそのお父さん、店主がいらっしゃった。店に入ると、携帯を見ていて、「いらっしゃいませ」の一言がない。こちらから声をかけて、用件を伝えるのだが、「それではわからない」と喧嘩腰の口調。こっちは腹が立つというより、これが老舗のプライドかと思い、チャレンジ精神がフツフツと沸いてくる。素人のふりをしながら、次々質問する。答えを聞きながら、そう来るか,ならばと次の質問をする。
その内に、宗派を問われ、寺院を問われ、そろそろ良いかと答えると、さっきまでの喧嘩腰の物腰から一転、本当に手の平を返したように、丁寧な口調になる。表情も絶えずにこやかフレンドリー。無理な要求にも誠実に答えてくれる。
ほほー、これが、京都の老舗。いちげんさんお断りなんだと思った。
さすが佛教のメッカ、京都。その世界はディープだった。
菩提寺御用達の仏具店に入った。以前訪れたことがあったが、その時は息子さんが対応されて、老舗の躾けを感じた。
今日はそのお父さん、店主がいらっしゃった。店に入ると、携帯を見ていて、「いらっしゃいませ」の一言がない。こちらから声をかけて、用件を伝えるのだが、「それではわからない」と喧嘩腰の口調。こっちは腹が立つというより、これが老舗のプライドかと思い、チャレンジ精神がフツフツと沸いてくる。素人のふりをしながら、次々質問する。答えを聞きながら、そう来るか,ならばと次の質問をする。
その内に、宗派を問われ、寺院を問われ、そろそろ良いかと答えると、さっきまでの喧嘩腰の物腰から一転、本当に手の平を返したように、丁寧な口調になる。表情も絶えずにこやかフレンドリー。無理な要求にも誠実に答えてくれる。
ほほー、これが、京都の老舗。いちげんさんお断りなんだと思った。
さすが佛教のメッカ、京都。その世界はディープだった。