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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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今日から2、3年生の授業が始まった。僕は2年の授業が2講座。最初の授業は何歳になっても緊張する、疲れる。1年間の方向性が決まるというのは大げさだけど、最初の授業が上手く行くか行かないかは、やはり今後の授業に大きな影響を与える。実際に生徒に与える影響というよりも、こちらの気持ちの安定といった方が良いかもしれない。まぁ、始まって何時間かたてば、惰性になるし、毎時間毎時間充実するのは不可能である。いずれはルーティンワークになってしまうのだが、始めの授業の時間は、長く感じる。
で、今日は、進学クラスは、国語とはなんぞやという所から始めて、授業の約束を伝え、さっそく宿題の説明をして、一問一答の教師の自己紹介もした。ところが、普通クラスは、国語とはなんぞやは省略して、いきなり授業の約束を伝え、宿題の説明をしたのだが、ここで止まってしまった。同じように、いやより具体的に説明したつもりなのだが、なかなか理解してもらえなかった。何度も何度も説明している内に時間が来てしまった。予定していたことの半分もできなかった。
これは、僕の説明が拙かったのだ。生徒の理解力うんぬんよりも、そうした生徒にもわかるような説明の工夫が足りなかったのである。毎年のようには惰性で説明していると、思わぬ落とし穴にはまる。目の前の生徒に応じた授業をする。原点なのだが、ついつい疎かにしてしまう。反省、反省。
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桜も今日が最後の模様。観光地に花見に行ってなかったので、今日は超近場の宇治川河川に花見に行った。やや葉桜になっている木が多い。塔の島の辺りを散策して、「宇治日和」という喫茶店に入る。この店は、三年前から目をつけていたが、来る度に閉まっていた。なので、念願の初入店だった。宇治川に面したテラスがあり、そこから宇治川の最後の桜を見ながら、日記を書いた。環境がいいせいか、良い文章が書けた。コーヒーもお手ごろ価格なので、憩いの場として登録しておこう。
今月のFAJの月例会は、松岡正剛主宰のイシス編集学校の師範・頭取の大川雅生氏がファシリテーターでした。さすが元リクルートの職員です。明晰な頭脳の持ち主でした。編集は本だけでなく、人生といえば大げさだが、日常生活も編集だ。様々な情報を取捨選択をしている。そして、一日を組み立てる。出だしからインパクトがあった。
4時間の研修だったが、時間が惜しいぐらい充実していた。
まずは、名前と所属に加えて、自分を料理にたとえる自己紹介。そこからチームの名前を決める。
次に、講師が15の品物を言い記録する。それらを思い出せるかというのはフリで、ワークはそれを分類すること。ポイントはカテゴリー化、ラベリング。自分の枠、型、フレームを作っておくとそれが瞬時にできる。フレームもいくつか持っていて、出で来るアイデアを予測して分類していく。
その次は、広告を見て、あるものの情報を、「分子/分母」の形で書き出していく。分母はカテゴリーを表す。一つの情報もカテゴリーが変われば意味も変わる。例えば、「赤/色」とすれば、様々な色がある中で、なぜ赤を選んだのかという観点が持てる。他の色ではなぜいけないのか。そう考えていくと、広告の一つ一つの要素に必然性が見いだせる。一つの広告を作るにもそれだけの配慮がなされているかがわかる。逆に、ないものも同じようにしていくと、明らかになる意図もある。削ぐことも編集である。物事を多面的に、さらにその多面性を裏表から見る、発想が無限に広がっていく。
次に、今年に入ってから買ったものを書き出していくワーク。とにかく、頭の中から情報を取り出す想起の作業である。想起する時、むやみやたらと思い出すのではなく、そこでもカテゴライズしている。時間軸で想起したり、買った店や、置いてある場所などの空間、誕生日とか旅行とかテーマごとにまとめて想起するなど。そして、想起したものを動かす、つまり編集の作業に入る。その時に軸を立てる。客観的な軸としては、値段毎に並べる。主観的な軸としては気に入った順に並べる。目的的な軸としては、ファシリテーションに役立つと思う順に並べる。同じ材料でも、切り口によって様々な分類ができる。そして、目的的分類からベスト3を取り出してストーリーを作る。その時に留意するのは、分かりやすさ+切れ味。そこが編集の妙である。
最後のワークは、変換代替。あるものも、分母を変えると意味が異なることは前のワークで考えた。それを徹底して、例えば「花見」も、カテゴリーが異なれば違う意味を持つ、それを数多く変換してみる。例えば、企業においては、新人研修の登竜門であったりする。これらの変換を数多くできることが編集の腕である。
そして、コミュニケーションにおいても、分母を合わせることが肝要。話が食い違うのは、分母が合っていないから。何事も、まずは分母が合っているかを確かめながらすると、いいコミュニケーションがはかれる。
今回の研修で得たものは多い。その中で、あえて2つあげるとすれば、型を持つことと、分母を意識することである。
学校を5時過ぎに出て、教育大にバイクを走らせた。
いよいよ、大学院の授業の開始である。連絡板で授業の教室を確かめる。諸連絡を読む。少し学生になった気分である。番号をロックして自習室に入ったり、感動したのは自分のロッカーがあることだ。
初授業は、「心身の健康医学」。精神科医の先生の講義である。第1講はストレスについて。だいたい知っていることだったが、こうして講義として訊くとまた新鮮であった。ステロイドは危機を乗り越えるホルモンで、過剰に摂取するとうつ病になるとか、新しい知識も得た。こんな授業が毎週聞けるかと思うと楽しくなる。
充実の第一日目であった。
京都の公立高校は今日が始業式です。新しい年度の幕開けです。ここ10年間はずっと担任をしていたので、大変緊張する日でした。しかし、今年は11年ぶりで担任を外れました。はっきり言って、担任には申し訳ないですが気は楽です。そのまま楽をしようと思えばいくらでも楽をしてしまいそうになります。しかし、担任以外の分掌には、分掌なりの仕事があります。それは、学校経営の一翼を担うというより、担任をいかにフォローするか、担任が動きやすいようにいかに配慮するかです。そういう目で、生徒や先生方を見ていると、保健部としてしなければならない仕事が見えてきます。生徒と接する視点も、担任の時とは違ってきます。そうした特性を活かしていきたいと思いました。その意味で、新しいスタートです。
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