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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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今日で、1週間しかなかったが、前期の進路補習を終了した。
ここ3年、3年生を持っているので、3年間連続で3年生の進路補習をしてきた。学校は変わったけれど、やっていることは同じである。
現代文は、時間内に問題を解答させて、解き方を解説する。時間内に解答するのは、現代文はナマモノで、やった直後でないと、解答のプロセスを覚えていない。現代文の試験対策の補習の命は、解き方のプロセスにある。当然、現代文の読解に於ける公式はない。経験則の積み上げしかない。経験則とは、何気なく経験するのでなく、自覚的に経験すること。最もいいのは、生徒と共に問題を読み、解答していくプロセスを共有することだが、これは1対1でも難しい。ましてや、1対40では不可能である。とすれば、20分間で解答した直後の生々しい記憶が残っている時にこそ有効である。あぁそうか、という感覚が堆積して言ってようやく現代文の土壌ができる。農業と同じで、長い目で見て育てる、肥料をやり続ける、なり具合を絶えずチェックする、こんな地道な作業が必要だ。
それに比べて、古文の補習は多少鮮度が落ちても大丈夫。家で全文訳と設問の解答をさせておき、補習では全体の訳をしながら、設問部分はもちろん、設問にはないがよく問われそうな箇所は、丁寧に訳したり解説したりする。文法事項はすべて扱うのではなく、出そうな事項だけを扱う。古典や英語に近いので、トレーニングしかない。差し詰め教師は、トレーナーになる。
まぁ、こんな気持ちで補習をやっている。幸い生徒たちは大幅には減らず参加してくれているし、点数も少しずつではなるが上がっている。
教師の本懐は、少しでも力をつけてくれて、大学に合格することしかない。
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教員免許更新の講習で、
「反省的実践家としての教師~演劇的手法による問題解決ワークショップ~」というのに行ってきた。
8時半から受け付けしてやるから早く来いと書いてあったので、その時間に行って受付を済ませて会場に行くと、まだ教室の鍵が開いていない。なめてんのか。このあたりは険悪な気分だった。
さらに、申込票に写真を貼ったのに、送ってきた受講票にも写真を貼れとある。しかも、大きさが違う。しかも、受付で顔写真のついた身分証明書を提示しろという。替え玉受講を想定しているのか。しかし、1時間後とに出欠を取れという。そこまで教員を信用していないんだな。イヤイヤ受講すると見越しているのだな。それほど、役に立たない講習なので、こうまでしないと受講しないと思っているのだな。ひどい話である。
講習は、実技中心で面白いことは面白かった。現場で困っていることを即興の演劇にして演じて、それの解決法を即興の演劇でやってみるという段取りだ。5つのグループでしたが、その内の4つは、小学校で発達障害や我が儘で困っている生徒とその親への対応であった。さすが教師は役者である、みんなうまい。特に、親役になった教師は、日頃されていることだから迫真の演技である。
見ていて、小学校は大変だとつくづく思った。どの演劇も身を切られるような叫びがあった。小学校の先生がやめたいと思う気持ちがよくわかった。
で講習には、演劇的手法で問題解決するとうたってあったが、それは無理だろうなぁと思った。現実はそんなに甘くない。また、手法も非常に荒いもので、現場の研修では使えなさそうだ。でも、発想の転換という意味では有意義ではあった。 
にしても、この研修に5,000円は高い。来週は、教員は何にも勉強してないだろうから、教育の最新情報を教えてやるから来いという講座で、2日連続の1万円。こんなショーもない研修で、進学補習は休み、面談も中断し、文化祭の準備も見てやれず、それに講師の方もどーしていいかわからず、大学は支給される以上に費用がかかり、八方誰にとってもいいことない制度である。途中で、頭がおかしくなった安倍の置き土産だとおもうとますます腹が立つ。こんな制度早くなくなってしまえと思うが、なくなったら今年の俺たち苦役はどう補償されるのか。研修しないと言っているのでなく、研修はするからもっと役立つ研修をしてほしいものだ。
今日は僕の54歳の誕生日。この歳になって、誕生日もないのだが、今年は何度も書いているように、父親の年齢を越えると言う意味があった。その意味で、最近の誕生日とは一味違う。振り返ってみて、幸せな人生だと総括した。これからも続くだろうが、次の節目はやはり60歳か。
今日は、仏壇のお性根入れの日でもあった。住職に来ていただいて、お経をあげてもらった。これで、正式に仏壇が移ったことになる。先祖というものをしっかり背負ったという自覚を改めてした日でもあった。
終業式の夜は、保護者懇談会と決まっている。昔は、地方巡業さながら、PTAが主催して、地域の公民館などで地域懇談会をしたものだ。それが、地域の教育力の低下に伴い学校でするようになった。でも、それすら亡くなった学校も多くあるので、うちの学校は古き良き伝統をまだ残している。
とはいえ、保護者の参加は10名余り、教師は5人。
こうなれば、エンカウンターしかない。司会の役員の方と打ち合わせで、僕が仕切りましょうと申し出た。以前から一度やってみたかった。
まずは、自己紹介を兼ねて、自分の子どもの良い所を付けるというエクササイズ。普段、人前で自分の子どもを褒めることはない。でも、そうしていくと普段は気づかなかった自分の子の良い面が浮かび上がってきて、その後の話が明るい方向へ向かう。それに、他の親の発言を聞いて、自分の子どもにもあるもの、うちの子どもにもほしいものを考える。
教師が一方的に話すのではなく、保護者同士の交流の場に、教師も子を持つ親としても参加する。そうすることによって、より一体感が生まれる。一石で何鳥もの効果が期待できる。
で、今回は、大成功と言っていいでしょう。たとえ、そうでなくても、ファシリテーターの僕がそう言って結んでしまえば、なんとなくそうだったんだなぁと心に残る。実際も、保護者の顔には満足感が伺えた。おそらく、皆さんも何かを得て帰っていただけた。
新型インフルエンザのお蔭で、ようやく今日から夏休み。あの5月末の政府の無分別な命令によって関西の教育は前代未聞の体験をした。でもまぁ、この1週間で文化祭の段取りもおおむね決まったし、よしとするか。
この1週間は余分の7日間という感覚は否めませんでした。でも、ほとんどの生徒が登校して試験を返してもらっていました。人間の真価って、こんな所に出るのです。そういう意味でも、自分を試すいい機会だったかもしれません。
夏休みに入ったとはいえ、月曜日からは、保護者面談、補習、文化祭の準備と、担任は大車輪の忙しさ。とてもとても夏の休みだという感じはない。梅雨も未だ明けず、なんとなく時間が継続していく。
せめて、明日と明後日で気分を切り換えたいものだ。
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