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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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ある地方都市の開発をめぐって細かい状況設定をし、
8つの立場に別れて会議をするというシミュレーションゲーム。
決して、相手の揚げ足をとって喜ぶような下品なデベートではない。
まず、8つの立場に分けて、個別に自分の意見を書き、同じ立場のグループごとに話し合い作戦を立て、全体会議で論議をする。
2年生で環境問題の教材の後、授業したのだが、大好評だった。
会議自体は、論点も噛み合わない所があったり、論拠も幼かったが、
とても新鮮だったらしい。自分たちの意見をまとめて戦わす体験は皆無なのだろう。だから、日雇い派遣なんかで搾取されても、反乱を起こさないのだ。集団で、もっともっと深く考えるべきだ。学校は、そういう討論の場を提供すべきだ。生徒にはそれをやるだけの力と意欲がある。勉強勉強で抑え付けるのでなく、彼らの力を引き出すような勉強も教えなければ、これからの日本はますます暗い。
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今日はいっそう勉強勉強の授業で、退屈する生徒も。
しかし、これはこなければならない壁。
朝にも教材の差し替えをして、できるだけ退屈させないように改良を重ねた。
目標は、正しく、わかりやすく、豊かな文を作ること。
展開としては、前回、文の基本構造である、主語・述語・目的語・修飾語・独立語を押さえ、正しい文を作る学習をした。
今日は、修飾語で豊かな文を作り、助詞の使い分けで修飾語を正しく文に組み込み、予告の副詞による文末表現でわかりやすい文を目指し、さらに読点の打ち方でもわかりやすい文を追究する。完璧だ。例文も、生徒の興味を引きそうなスマップの5人に登場してもらったり工夫してある。
勤続30年表彰を、朝の打ち合わせで、報告された。
そういえば、昨日表彰式が府庁であるということは以前聞いた。
平日にノコノコ出かけていける勤続者って誰?
いずれ賞状は来るらしいが、
それより、1年間勉強させてくれるとか、
豪華な副賞があるとか。
表彰状1枚で済まそうとする魂胆がさもしい。
普通に勤めていたら誰でももらえる。
もっとも、管理職にもならず、
現場教師一筋というのは、自負ではある。

今日から文についての勉強。
25年前に作った作文法の自主教材のリニューアル。
文法のための文法ではなく、
書くための最低限の実践的な文法。
その量は膨大で、
パソコンのない時代だったので、
何度も何度も手書きで改訂版を作っている。
こんな凄い教材を一体誰が作ったのだろうと、
思わず自画自賛してしまう。
そのごくわずかのエッセンスを25年ぶりに復活させた。
文を作る時に間違いやすい例から始まって、
文の基本構造である、主語・述語・目的語・修飾語・独立語。
基本をバッチリやるので、少し堅い話になる。
でも、面白いだけではダメで、
為になる教材です。

http://www.pat.hi-ho.ne.jp/nobu-nisi/soudan/kotoba4.htm
宇治にあるウトロ地区のフィールドワークに参加した。
ここは、戦争中に飛行場を作ろうとして、
多くの朝鮮人を安い給料で働かせ、
戦後、何の保障もなく解雇し、
仕方なく住みついた人々を、
地主である日産車体が、ペーパーカンパニーに、
地元の人に何の説明もなく売却したことが、裁判になり、
ウトロの人々が敗訴したという事件のあった地です。
説明してくれた若い人の推測によると、
そこには、醜い政治の力と人間の欲望が渦巻いていた。
その後、地域を見せてもらったが、
ありきたりに表現すると、劣悪な環境の中に住まわされている実態が明確であった。
しかし、彼の言葉では、これは貧しさの問題ではなく、事件なのだ。
なるべくして仕組まれた事件なのだ。
それは、これから形を変えて私たちの頭上にも降りかかってくる。
ウトロは敗訴したが、韓国政府の支援を得て、
日本政府もようやく重い腰を上げて、開発に向けて動き出した。
そこにまた、醜い政治の力と人間の欲望が渦巻かなければいいが。
他人事ではない。
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