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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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今日の授業は久しぶりに思惑通りに展開した。気分もすっきりして、まだまだできるぞと自信が湧いてきた。単純なものだ。9回失敗しても1回成功すれば、またやる気が湧いてくる。こんな調子で今まで43年間やってきた。
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学校の帰り、京大近くの古本屋に立ち寄った。何年振りか、いや何十年ぶりか。
入ってみると、四十数年の時間が逆流する。哲学や宗教や文学の人文系の本が立ち並ぶ。新本屋では見られない光景である。学生の頃、自転車でよく回った。古本屋地図も作った。当時に比べると残っている店は少ない。
12月になった。今年もあと1か月。退職まで4か月。
今日は1日授業のない日。罪滅ぼしに、成績不振者の対策を考えた。
少しやる気が出てきた。頑張ろう。
NHKの引きこもりのドキュメントを見て、その原因は「人に必要とされていない」という思いであると思った。失業して社会から排除され、再就職もままならない状態が続けば、自分は社会から必要とされていないという思いが強くなる。そうすると気力が萎えてしまい、何をする気もなくなってくる。社会から認識すらされてないと思うと生きていく気力さえなくなってしまう。それはよくわかる。たった1日でもそんな日があれば落ち込むのに、それが長期間続けばたまらないだろう。出口も見えなくなる。そういう人に必要なのはかわいそうとか施しではなく、何かをしてありがとうの一言を言ってもらうことではないか。完全退職を控えて、他人ごとではない。社会とのつながりが絶えてしまわないようにしよう。
真山仁が毎日の朝刊に「コロナ禍で何が変わったかを記録しておくことが重要である」と書いていた。3月4月の9か月前の記憶すら薄らいでいる。あの頃は神経を張り詰めて生活していた。外出するのにも神経をピリピリさせていた。それが今はゆるゆるに緩んでいる。9か月間無事だった妙な自信や新しい生活様式にも慣れてきたからだろう。もう一度気を引き締めるのは難しいが、今一度思い出さなければならない。あの頃が懐かしいなどとたわごとは言うまい。
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