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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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詩人に未練を残しながら、
家族のためと言う言い訳をしながら、今一度地方官吏に奉職した。
でも、中央役人に比べたらレベル低いし、
かつてバカにしていた同輩や年下の上司の命令を聞かねばならない。
そんなことは百も承知のはずなのに、堪え性のない李徴。
毎日不平不満、飲まずにいられルカァ。
結局、上司とうまくやれない。
そこで、ユングの性格論を利用した心理チャート。
僕は、一匹狼型。
李徴と同タイプ。
危ない。
それにしても李徴、他に就職先はなかったのか。

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地方官吏に再就職した理由は、
自分の詩の才能に「半ば」絶望したため。
「半ば」はということは、まだ半分は詩への未練があったから。
李徴得意の「チュートハンパやねぇ」(今はなき「ちゃらんぽらん」のギャグ)
だから、妻子の衣食をダシにしている。
で、地方官吏に再就職するが、状況判断のできない奴に成長はない。
ちょっと考えれば誰でもわかる。
かつてバカにしていた奴の命令や、年下の上司の命令を聞かねばならない。
李徴にガマンできるはずかなかろうが。
当然、不平不満のオンパレード。
ストレスの塊となって、行方不明になる。
ところで、ここで大きな疑問がある。
こんな奴に妻だけじゃなくて、子どもまでいる。
邪推すると、妻は李徴じゃなくて、将来の出世の見込みに惚れた。
あるいは、親が強引に縁談を勧めた。
このあたり書いてないのが当たり前で、書いてしまえば山月記は下世話な話に転落する。
なぜ詩人になったのか。
詩人として名を残すため。
詩才に自信があったから。
役人の世界と反対に実力主義だから。
でも、詩人ってなんだ。
人に、愛や夢や感動を与える仕事。
李徴にそんな気はあったのか。
ただ、自分の能力を証明するためになった。
そのことから考えると、役人になったのも、
公僕として働くなんて気はサラサラない。
当時最も難しいと言われていた官吏登用試験に合格して、自分の能力を試したかっただけ。
だから、早くも尻をまくるのだ。
つまり、李徴は進路選択のミスを繰り返しているのだ。
内容読解の開始。
第一段落は李徴の生活の変化。
「若くして」役人になったと強調するのは、いかに役人になるための試験が難しいかを表すため。
そんな役人をなぜやめたのか。
バカな上司の命令を聞くことに辟易したから。
それは李徴の協調性がなく自信過剰な性格から来ている。
しかし、役人の世界は、年功序列、上意下達。
そんなことは知っていたはずなのに、なぜ、役人を選んだのか。
それが、次回のテーマ。
「山月記」の授業が始まった。
導入は、野村万作風の朗読である。
どこで手に入れたかわからないテープ。
山月記の朗読テープはいくつか聞いたが、このテープには驚いた。
効果音楽入り、雰囲気を盛り上げている。いや音楽がなくても迫力満点である。
昔は、そのテープを聞かせて生徒を驚かせていたが、
最近は、聞きよう聞き真似で、僕が朗読する。
おかげで、題一段落ぐらいは暗唱してしまった。
初めは恥ずかしかったが、馴れてくると快感に変わる。
今年も生徒は十分に驚いてくれただろうか。
面白いと興味を持ってくれただろうか。
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