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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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日本ファシリテーション協会の例会で、フィンランド教育について、元祖北川氏の研修会があった。
北川氏は外交官として11年間フィンランドに赴任していて、フィンランドの学校で日本を知ってもらう仕事をしていた。そうして学校に通っているうちに、フィンランドの教育の素晴らしさを知った。
しかし、フィンランドの教育が100%正しいわけではなく、どの国の教育にも一長一短があるということを前置きしての研修であったので、すんなり入ってきた。
フィンランドの教育が注目されたのはPASSAのテストで、連続して上位に入ったからだが、ちょうど、インターナショナルからグローバルへの転換点で、教育の世界で必要とされる学力が変わり、それがフィンランドの教育と一致したからである。世界の変化とは、多様化、複雑化に対応する力である。それが、創造的問題解決能力である。
外部から未知の知識を得て、内部の既知の知識に組み込んで、新しいものへと活用していく。そのために、みんなで考える力、どこの誰にも通用する力が必要である。
「対論」は価値観の白黒をキッチリと決める、「会話」は価値観に触れずに人間関係を維持する、「対話」は互いの価値観を認めながら、新しい価値観を生み出す。必要とされているのは「対話」である。そのためには、言語化し、共有化し、熟議していく。心情的な「シンパシー」ではなく、論理的な「エンパシー」を大切にする。心情は理解し合えないことを前提に、客観的に論理を理解し合う。
自分の考えを手放し、人が考えた意見の理由を考える。そのために、なぜという質問を繰り返す。
まさに、僕がやろうとしている現代文の授業である。筆者の意見や作中人物の考え方や行動に、なぜを繰り返して考えていく。ただ、それを論理的に体系立てて組み立てることが必要である。
もう少し勉強してみよう。

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無題
フィンランドは10年以上(確か1996年)に行ったことがあります。人々がとてもまじめで優しくて、でも「ノキア」のような技術力もある。当時、携帯普及率は断トツ世界1位で街角の靴磨き機や車の洗車なんていうのも携帯でやってました。今では日本でもおサイフケータイなんて機能ができましたけど・・・。
街角の人が誰でも英語が通じて、しかも流暢でびっくりしました。ほとんどの人はフィンランド語とスウェーデン語と英語の三カ国語がOKっていうんですから、彼の国の教育力に圧倒されました。デパートとかには日本語を含む8カ国語の通訳とかいて、「本当にこういう人がいるんだ」と感動しました。


ところで、
PASSAのテストって???

PISA(国際学習到達度調査)のことですか?
Programme for International Student Assessment

かんちゃん 2010/01/13(Wed)12:23:19 編集
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