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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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大学院の授業のフィールドーワークで児童相談所を訪問した。場所的には便利な所にあるのだが、非常に古い建物であり、雰囲気は感じるが。今虐待が社会問題になっていて、相談所はその対応に追われている。通報の数も10年前の5倍に急増している。それだけ、意識が高まったとも言える。一方、直接対応せずに相談所任せにする風潮の反映でもある。職員の勤務は激務であり、夜の8時9時から対応しなければならないのが日常である。緊急性のある事象は48時間以内に対応しなければならないから、その忙しさは想像を絶する。ここに配属されると、同僚から同情されるという。しかし、ここに配属される上司は専門家ではなく、全く畑違いの所から、あまり長くない周期で転勤があるそうである。対応は当然相談所だけではまかなえず、現場との連携が必要になる。その現場の大きな一つが学校である。つまり、学校に保護者と対応させるのである。教師はまた大きな難しい問題を背負わされることになる。時間もなく専門的な知識もなく、現場で肉体労働を強いられる。是が実態である。
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久々の五月晴れ、気温もほどよい。陽気に誘われて、三条の実家から自転車に乗り換えて、鴨川畔を北上した。河川敷は子ども連れ、夫婦、アベック、キャッチボールをする人、少年サッカーの練習、ゲートボール、サックスの練習、読書、寝そべっている、様々な楽しみ方をしていた。京都らしいのどかな場所である。このあたりに住むのはあこがれ、ステータスです。河川敷を北上できるのは上賀茂のちょっと北まで。そこで折り返す。往復で90分。いい時間を過ごした。
院の授業の特別講義。寝屋川の教育委員会の竹内氏の講義。指導主事という肩書だが、全然らしくない。基本は生徒から情報を得る。中学校の生徒指導主事で培った関係を元に、豊富な情報を駆使した、しかもくだけたわかりやすい語り口だった。いろいろな裏技、裏事情を教えてもらった。ケータイの危険性を生徒に教えることが必要。その上で生徒が考える。生徒にアンケートを取ると、12時以降に寝る、イライラする、疲れが取れない、勉強に自信がない、部活をしない、親と話さない、朝御飯を食べない生徒と、ケータイを1日30分以上している生徒との相関関係が明らかになった。つまり、ケータイの問題は心の問題である。
学級経営の授業のフィールドワークで中学校を訪問した。見せていただいたのは、道徳の授業で、修学旅行の報告会。生徒がグループで、沖縄で民泊をした体験をパワーポイントを利用して発表してくれた。民泊で沖縄の人と直に触れることで感じた人との絆がテーマであった。いい試みだと思った。
その前に、校長先生がガイダンスをされた。その時、昨年、生徒が亡くなった話になった時に涙をされた。それを見た時、この先生のすごさを感じた。
府立学校教育相談研究会の総会と研修会。大阪大学大学院の小野田正利教授に来ていただいた。噂通りの熱演で、90分間、笑いながらも心に染みる講演だった。ド派手な衣装で登場。なぜなら、深刻な話だからせめて格好だけは明るくしたいということから。
小野田氏は保護者をモンスターと呼ばない。なぜなら、モンスターは生き物で、そういうことは人格批判になる。イチャモンと言えば事柄だから人格攻撃にはならない。なぜ、イチャモンをつけてくるのか、その背後を考える。たとえば、父親が家族の中での自分の地位を確立するために学校にイチャモンをつける。振り上げられた拳を見るのでなく、拳の源を見る。
対策として、①茶を出す。②「そういう気持ちにしたことは申し訳ない」③同僚を見殺しにしない。④言い逃れをしない。⑤相手の立場に立つと見えるものは。⑥話し合いの条件設定。⑦エネルギーの源を探る。⑧エラーを恐れない。⑨学校でできないことの見極め。⑩向き合う気持ちと共同性。
最後に、イチャモンに対応するには、教師のメンタルヘルスが不可欠。グチをこぼせる場が必要だ。 
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