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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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今日は天気予報通り朝から1日雨。しかも、雨足は強い。
天気なら陽気に誘われて気分もフラフラするのだが、今日は逆にそんな誘惑もなく、朝から家で落ち着いて過ごす。一歩も家からでない。
邦光史郎の『三菱王国(上)(下)』、小野田正利の『悲鳴をあげる学校』を読破する。
『三菱』は今放映している『龍馬伝』に出てくる岩崎弥太郎の話で、『龍馬伝』のサイドストーリーとして補完の意味があった。弥太郎はドラマと同じく、絶えず龍馬の後塵を歩んでいたが、龍馬が暗殺され、明治維新が訪れ、征韓論が潰れ征台論が出た頃から、隆盛に入る。今でこそ大財閥であるが、当時は三井や住友などの江戸時代からの豪商の影の小さな商店にすぎなかった。時勢などに乗って大財閥に成り上がった。その間の風当たりもきつい。特に、幕末で本当の英雄が死んだ後の、どうしようもない連中が政治をする中で、その隙間を縫って、財を築いてきた。とはいえ、凡人では成し得なかった。
『悲鳴』は水曜日に研究会が呼ぶ講師の著書。学校の悲鳴を見事にとらえている。構造改革だの、教育改革だの、政治家が教育を政争の具に弄んだお蔭で、どれだけ現場が歪められてきたか。
いつの時代も、政治家は迷走する。
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今日は一日中コンピュータに向かって中間試験作り。1年の国語総合と2年の現代文と古典の3種類なのだが、2年は進学クラスと普通クラスでは問題を変えるので、結局5種類作ることになる。
普通クラスの問題は、基本的なものにしようとするのだが、あれもこれも出して確かめたいと思い始めると、問題数が自然多くなる。一度作った問題は素晴らしい問題のように思えて、削るに忍びなく、結局配点が小さく問題が増える。
進学クラスはひねった問題を考える。これまた凝り始めると際限がなくなる。また、普通クラスに比べて記述問題が多く。記述問題の場合は字数制限をする。そのことで、答えが決まってくる。採点基準は、ポイントを抑えているかどうか。
問題作りでいつも心掛けていることは、教師が授業中に言ったことが答えになるのではなく、問題文の中から客観的な根拠を見つけられる問題にしている。そうでなければ、実際の入試なんかには役に立たない。
問題作りに没頭した一日だった。
今日は、全校一斉の委員会。恥ずかしいはなしながら、30年以上教師をやっているが、委員会活動を指導したのは初めてだ。だから、とても心配だった。身体計測の補助をしてもらうために一度集めたことはある。その時は、全員来てくれて、補助の評判もすこぶるよかった。だから、今回は安心していればいいのだが、そこは教師根性。2度目もうまくいくとは限らない、いや、うまくいくはずがないという危惧が先走る。しかも、今回は委員長や書記局を決めなければいけない。そんなのに立候補してくれる生徒はいないだろうと思うと気が重かった。
ところが、教室に行ってみると、ほぼ全員が来てくれて、学年に分かれて2名の代表を決めさせると、なんとなんと立候補やら推薦やらで、すんなり決まった。残りのメンバーが係の分担を決めたのだが、これも率先して黒板に書きに来てくれ、班長も名乗り出てくれた。
とても気持ちのよい初体験だった。うちの生徒も捨てたもんじゃない。
朝、トイレに1階に降りる時、洗面所の電気が付いていることに気を取られて、階段の最後の2段を踏み外してしまった。たった2段なのだが、左腕を大きく擦りむいて、出血している。右手の肘も痛いのに、踏んだりけったりである。応急手当をして、学校へ。でも、今度は左胸の辺りが痛い。打撲ではなさそう。大きく息をしても痛い所を見ると、どうやら肋骨にひびが入ったらしい。今まで、アキレス腱を切ったことはあるが、骨を折ったことは、バイクで何回か転倒した時にもなかった。それが、階段をたった2段踏み外しただけで、生涯初の骨折をするなんて。体の衰えを感じてしまった。
大学院の学級経営の授業で、小・中・高の交流をした。テーマは、座席をどうするか。些細なことだと思っていたが、大間違いであった。小学校は先生が指定する。それは一人一人の子ども特性や関係を見ながら慎重にする。中学校は、班長を決めて、班長会で責任もって決める。エゴが出ると、他の班やクラスから非難を受ける。それだけ、班長は責任と自覚をもっている。自主性を育てるすごい取り組みをしている。それに比べて高校は、班は形式的便宜的な掃除班で、座席は、定期試験後に、くじ引きでする。担任が弱いクラスは、生徒で勝手に変えている。中学校の実践はどこへ行ったのかという体たらくである。それも発達段階なのだろう。そういえば、僕の中学時代も班活動をしていた。高校でも班長会議はあった。高校の教師になった初期の頃は班活動をさせていた。それが段々、高校に慣れるに従って、しなくなった。それを生徒の変化のせいにしているが、班活動をさせるにはすごいエネルギーが必要である。それが煩わしくなったというのがほんとうの所かもしれない。
いい刺激を受けたが、やれるかといえば自信はない。
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