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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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先週と今週、土日がなかった。それは、僕だけでなく、生徒も同じ。よく頑張ってくれている。今日は舞台練習、キャスト、照明、音響はほぼ来てくれた。願わくは、道具の出し入れで大道具も来て欲しかったが、それは望みすぎか。キャストはよく練習している。他のパートが来ていなかったり、進捗状況が遅いことには不満も持っているだろう。また、僕が口を出すことにも反発を持ってくれた方が逞しいといえるだろう。いずれにせよ、仕上げの段階まで来ている。ここまで来たのだから、あと一歩、欲が出てくれば申し分ない。
監督をしてくれている男の子には頭が下がる。僕が出す高度な要求にもよく応えてくれる。僕から見たら進行が送れているように思うのだが、彼は「みんなよくやっくくれてますから」と言う。今日はこの一言で報われた。言っては悪いけど、決してキレ者ではなく、じっくりタイプである。牛歩のような確かな歩みである。キャストの頑張りはあるが、彼がいなかったら、ここまでこれなかっただろう。彼がこの体験を宝物にしてくれることを祈る。
本番は水曜日、詰めの段階に入ってきた。生徒に委ねたいが、どうしても僕の悪い癖が出てしまう。僕のためにも、生徒に任せよう。 
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昨日は、舞台練習だったので、ビデオ撮りをした。そして、その後再生して見た。できていない所が一目瞭然、百聞は一見にしかずである。そこで、指摘してやると、生徒は素直にうなづく。ビデオを見終わったのは遅かったが、生徒はその後も居残って練習していたようだ。
そして今日は、張りついて演出してしまった。生徒の指導というより、自分の楽しみ。演劇部の生徒がいるので、教えてもらい、伝達役になった。きついしてきもしたので、生徒の反応する声は怒気を孕んでいた。いいんじゃないの。こんな真剣に指導してもらえるなんて貴重な体験だ、と僕と思うのだが、生徒の受け止め方はわからない。伝わらないかもしれないが、ここは生徒を信じるしかない。
文化祭本番まであと8日。僕の感覚なら、時間がないと焦る頃なのに、生徒はのんびりムード。というか、実感がないのでしょう。1日前とまではいかなくても3日前ぐらいにならないと、焦らないのでしょう。これは、うちの子だけではなく、日本全国的な傾向ではないでしょうか。彼らに足りないものは、計画性というよりも、先を見通す想像力です。
昨日はグダグダでした。放課後直ぐに何もしないで帰る生徒も少なからずいました。キャストも残ってはいるものの、男子はウダウダして結局練習せずに帰りました。心配した女生徒が訴えに来ました。ここでも男女格差が広がっています。もちろん、女子が上です。
昨日の夜は悩みました。どうしたものかと。今の子はどうしてもあかんのかと投げ出しそうになりました。でも、今日の国語の授業で、担任の思いをじっくり話しました。怒るのではなく、不安で不安でたまらない気持ちや、担任の理想が高すぎるのかという懸念や、担任が主導してきたのがまずかったのかという反省やら、自分の思いを、静かに伝えました。
放課後の雰囲気は変わりました。帰る生徒もいました。それはし方がありません。リーダー不在で、指示する生徒がいないことも一因です。でも、キャストはいつになく真剣に練習できたと、昨日の女生徒たちが報告に来てくれました。
彼らも捨てたもんじゃない。教師が悲観的になるほど、彼らは落ちてはいない。言っても仕方がないと諦めずに、言っても変わらない時のショックを覚悟しながらも、ダメもとで言ってみる勇気が必要です。
少し元気が出ました。責任者の生徒には、上手く指示を出せるように教えもしました。しかし、また明日沈むかもしれません。根気よく、生徒を育てていきましょう。
今日は土曜日だけれど、文化祭準備のために出勤。うちのクラスはまだ集まった方だけど、他の普通クラスは苦戦していた。
午後から劇団の人が来て、演技指導をしてくださった。脚本は10分前にパラパラ目を通しただけというが、さすがにプロだ。1シーン見ただけで、本質をズバリと指摘する。生徒もアドバイスに何とか食らいついていた。
ようやくセリフが入った段階なので、多くを望むのは無理だが、生徒の理解力、想像力の乏しさを感じる。こういう場面ではどういう気持ちになるかと問われて、ピンと来ない。生活体験が乏しいこともあり、想像できないのだ。普段も似た場面を体験しているはずなのに、意識化していないので、結びつかないようだ。つまりは、国語力ということになる。国語の教師として、責任を感じる。
去年の12月、東京ドームでジュリーこと、沢田研二のコンサートがあった。その様子はテレビで見て、是非ナマで見てみたいと思った。今年の7月18日、京都会館でコンサートがあった。しかし僕は、長男の大学の個別面談のために京都にいなかったのでチャンスを逃した。先日の新聞で、東京ドームの7時間を越えるコンサートのDVDが発売されたと知った。そして、アマゾンで検索してみた。すると、定価12,000円のものを中古で7,000円で出ていたので、迷わず注文を入れた。それが、今日到着したのである。
早速再生してみた。そこには年老いたジュリーがいた。60歳の還暦を迎え、肌の弛みは仕方ないのかもしれない。沢田研二といえば、京都の高校時代は、かなりのやんちゃで、腹巻を巻いて、グループの先頭に立って他校に殴り込みを描けたという伝説が残っている。
一曲一曲歌い終わった後の言葉は、「ありがとう、サンキュー、ありがとね」。そして、深々とお辞儀をする。休みなしに80曲を歌うというのだから、他の人ではできない。しかも、往年の振りを再現しようとする。飛んだり跳ねたり、踊ったり。歌うだけでも体力を消耗するのに、これだけ動きがつくと、さすがに体にきついのではないか。それでも、敢えてチャレンジするジュリーの姿に感動した。僕より6歳年上。ジュリーもガンバっているのだから、自分もより一層頑張らなければという思いが強くなる。生きる勇気をもらった。
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