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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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【Q4】母の死が今後の豊太郎に与える影響は?
★心の支えを失った。喪失感。
★急いで帰国する必要がなくなった。今帰れば捲土重来の可能性は0である。学資の見込みがないにしろ、ドイツで学問をすれば、出世の可能性は0ではない。いずれは帰国して出世しなければならないが、するにしても、ドイツでやり直す時間が与えられた。

【Q5】なぜ、エリスと離れ難い仲になったのか?
★免官と母の死という一身上の大事が横たわっているのに、なぜか。
★1つ目は、一目惚れしていた。
★2つ目は、不幸のどん底の豊太郎のために涙を流してくれた。母の死でポッカリ空いた心の穴を埋めてくれたのが、エリスだった。エリスは母の代役である。
★深い悲しみで恍惚としていた。教会の前でエリスと出会った時も、恍惚としていた。エリスとの重要な局面では、いつも恍惚としている。

【Q6】ドイツでの生活は?
★憂きが中にも楽しい生活。
★しかし、「我が学問は荒みぬ」と2回も書いている。つまり、学問大好き人間にとっては、学問ができない事が最大の苦痛である。
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第5段落、免官と母の死を深く掘り下げる。

【Q1】「悪因」の悪い結果とは?
★免官。留学生や官長が悪いのだが、エリスが原因になったのは確か。
★母の死。エリスが殺したわけではないが、Q3と関連する。
★これらは、豊太郎にとっての悪い結果。豊太郎は身勝手な人間だが、これではあんまりだ。「悪因」とはエリスにとっての悪い結果もあるのではないか。後まで読めばわかるのだが、ここでは保留。

【Q2】なぜ、帰国か残留に悩んだのか?
★短絡的には、エリスのことと考えられる。しかし、離れがたい仲になったのは、悩んだ後。時間軸で考えればおかしい。
★豊太郎はこう書いている。
「このままにて郷に帰らば、学成らずして汚名を負ひたる身の浮かぶ瀬あらじ」(このまま日本に帰っても、学問も成就せず、免官になった不名誉は取り戻せず、出世の可能性はない)
「とどまらんには、学資を得べき手だてなし」(ドイツに残留しても、学問を続けるために学資を手に入れる手段がない)
★つまり、学問ができるかどうかである。豊太郎は学問大好き人間である。エリスのことが問題ではない。

【Q3】母の自筆の手紙の内容は?
★2年後に思い出しても涙が止まらないほど、ショッキングな内容である。
★「病気で死期が近づいたので、帰って来てほしい」とは200%ありえない。なぜなら、母の自分のすべてを犠牲にしてまで、太田家のために豊太郎に出世してもらうことを願っていた。
★母は豊太郎の免官を恐らく知っていた。相沢が官報で豊太郎の免官を知ったのだから、母も知っていたと考える事ができる。
★母が自筆の手紙を書いた後、母は死んだ。病気の重篤を知らせた後、死んでしまったのか。両者の間にもっと必然的な関係があるとすれば。そう、自筆の手紙は遺書で、母は遺書を書いた後自殺をした。
★「ご主人様、ご先祖様、申し訳ありません。私の育て方が悪かったせいで、豊太郎は免官になりました。この償いは私の命をもってさせていただきます」
★これは強烈である。自分が母を殺したのだと思えば、2年後どころか、一生豊太郎の心に鋭く刻まれるだろう。
先週の金曜日から、土日を挟んで6日間休校になった。
1日目の金曜日こそ、生徒への連絡や対応で慌ただしかったが、今週に入って月火はゆったりとした時間が流れた。こんな時期に、中間試験の時期に休日が4日も続くなんて、おそらく空前絶後であろう。
まずは予習をみっちりした。再開すれば慌ただしくなるのは目に見えているからだ。それと、学年の先生とよく話した。学年会で今までできなかった生徒の話をじっくりしたし、職員室でもよく話した。生徒の進路をどうするのか、いろいろな手だてが必要ではないか、もっと大きく、これから生徒の出て行く社会はどうなるのかという真面目な話もあるが、たわいもない話も多い。話していると、出身高校が同じだったり、それどころか中学も小学校も同じで、年代こそ違え、同じ公園で遊んでいたりとか、隠された真実が次々と明らかになる。
そういえば、こういう時間がなくなったなぁ。以前、土曜日が半ドンだったとき、午後はこんな話をしたものだった。たわいもない話をしながら、先輩の先生から多くの事を学んだり、同僚とグチを言い合ったり、励まし合ったり、中には伴侶を見つけた先生もいるだろう。
たしかに成果主義とか能率主義とか、効率を求める事も時代の要請として必要なのだろうが、こうした時間が、次へのエネルギーやアイデアを生み出していくはずだ。ノスタルジックに回想するのでなく、こういう時間を意識的に作り出していきたい。
仏壇を実家からこちらに引き取るのに、この際買い換えようという事になって、下見に、二条駅の近くの店に、地下鉄で行った。
昨日の教訓を生かして、妻と二人で家からマスクをして行った。僕は幸い花粉症ではないのでマスクをしたのは2~30年ぶり。鼻まで隠していいものやら、顎まで隠していいものやら、長時間かけているとゴムが当る耳の後ろが痛くなるやら。
意気込んで地下鉄に乗り込むと、アレッ、マスクをしている人は2割もいない。徐々に増えるのかと思えばそうでもなかった。でも、マスクをしてみると、マスクをしていない人を見ると、どーしてこんな時にマスクをしないんだァなんと非難の目つきになるのを抑えるのに苦労する。咳をしている人を発見しようものなら、睨み付けそうで困った。
そうこうしているうちに二条駅に到着。ここから決死隊だ。なぜなら、京都で最初に感染したのがこのあたりの小学生だからだ。さぞかし厳戒体制が引かれていて、ピリピリしているのだろうなぁと地上に上がってみると、マスクをしている人は半分弱。雰囲気もゆる~い感じ。人手は、このあたりは滅多に来ないので、普段の日曜日の様子が分からないので比較のしようがないが、ごった返しているようではなかった。マスク談義はこのへにして。

本題は仏壇だが、現代仏壇というものがあると聞いたので、そいつを実地に見に来た。確かにモダンだった。リビングのテレビの位置に置いても違和感のないオシャレなデザイン。畳の間が少なくなった家には調和するだろう。値段も従来のものに比べるとかなり割高で、値引き率も低い。もっとも、洋間にでも仏壇を置こうという家は、そこそこ収入があって、信心も深い人であろう。
うちは和室に置くので、従来のタイプでいい。とはいっても、これは子どもが引き継いでくれるかもしれないもの。いずれ僕もこの中に入るのかと思うと、外から目線でなく、内から目線で見ていた。
従来タイプもいろいろ差異化してあって、目移りがする。しかも、蝋燭立てや線香立て、花入れなどの小物もいろいろあって、それを組み合わせていくと無数のパターンが発生して、迷路に入っていく。毎日拝むものだし、僕が死んだら拝んでもらうものだし。とても先の長い買い物だ。
予定していた研究会が、新型インフルエンザのために大学の使用許可が下りなかったために中止になった。天気も良い。そぞろ神に誘われて、どこかへ行きたくなった。しかし、外は新型インフルエンザ。でも、行きたい。でも、さすがに大阪や神戸はアレだし、京都市内もナンだし。と言う事で、外出自粛令が解除された滋賀県に行く事にした。感染者の出た立命館のある草津を通り過ぎて、彦根へイコネ。
妻から「マスクは」と聞かれたが、敢えて行くのだから潔く(?)マスクはいらないと言った。JRに乗ると、半分か、いや半分以上がマスクをしている。帰りの地下鉄では8割はマスクをしていた。ムムムムム。こうなくと、空気中にバイ菌がウヨウヨ飛んでいるようなイメージが。鉄砲の弾が飛び交う戦場を駆け抜けていく気分。
でも、彦根はおおらかだった。マスクをしている人の方が少ない。でも、平日の月曜日よりも人が少ないとのこと。マスク談義はこれぐらいにして。
彦根といえば彦根城。今年は開国150年祭。開国といえば、彦根城の城主だった井伊直弼が大老として尽力した。井伊直弼は幕臣だが、維新後評価されている。彦根城は桜も紅葉もなかったが、見応えがあった。天守閣からの360度ビューは、琵琶湖も見える。お目当ては東下に見える玄宮園という庭園。回遊式の池泉庭園で、彦根城を借景にした見事な庭だった。鳳翔台という茶室で抹茶を飲んだ。部屋の柱と縁の柱が重なり1本に見え、庭が一望できる場所が殿様の座、人がいなかったので底に座らせてもらった。しばし殿様気分を味わった。180度回転して座ると、天守閣が見える。その時、発見した。ここから見る天守閣は「ひこにゃん」に似ている。時間が合わずに本物の(?)ひこにゃんは見られなかったが、その原型をみることができた。
街中も、キャッスルロードとか、四番街スクエアとか、ベルロードとか、統一のある家並みを作って、観光に力を入れていた。訪れる人には魅力的なスポットであった。
唾の飛ぶ、濃厚な接触はなかったので、大丈夫だと思うのだか。  
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