教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
ホームページの掲示板に若い講師の方から、
「高校の教師は何のプロですか」と言う質問がありました。
教科指導だけでなく、生徒指導や、進路指導、クラブ指導などなど、多忙な中で一体教師の本業は何なのかという根本的な疑問にぶちあたっての事と推測します。
この質問は、僕自身にとっても大きな問題です。
僕は、ちょっと先輩面して、
「教えることのプロです」と答えました。
後で考えれば、正確には、
「授業のプロ」です。
教えることだけでなく、考えることも含めて、授業です。
授業がうまくいかないので、他の指導に逃げる先生もいます。
でも、やはり教師である以上、いくら他の指導に長けていても、
授業ができないとダメでしょう。
でも、塾の先生も授業をしています。
塾の先生と学校の先生の違いは?
と問われると、授業以外の業務もこなすことかなぁと、
またまた根本に帰ってしまう。
塾の授業と、学校の授業は、どこかが違うはずです。
「高校の教師は何のプロですか」と言う質問がありました。
教科指導だけでなく、生徒指導や、進路指導、クラブ指導などなど、多忙な中で一体教師の本業は何なのかという根本的な疑問にぶちあたっての事と推測します。
この質問は、僕自身にとっても大きな問題です。
僕は、ちょっと先輩面して、
「教えることのプロです」と答えました。
後で考えれば、正確には、
「授業のプロ」です。
教えることだけでなく、考えることも含めて、授業です。
授業がうまくいかないので、他の指導に逃げる先生もいます。
でも、やはり教師である以上、いくら他の指導に長けていても、
授業ができないとダメでしょう。
でも、塾の先生も授業をしています。
塾の先生と学校の先生の違いは?
と問われると、授業以外の業務もこなすことかなぁと、
またまた根本に帰ってしまう。
塾の授業と、学校の授業は、どこかが違うはずです。
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西舞鶴高校で、京都府立教育相談研究会の冬季研究会を実施しました。
今回は、外部から講師を呼ぶのでなく、
現場で、先進的な取り組みをしている先生に、その実践を発表してもらう場にしました。
専門家の話は、受身で受け止め、さすが専門家、でも、私たち教師は……と逃げ道を作りがちです。
しかし、同じ教師の取り組みだから、自分にもできる、やってみようという気になる。
勿論、素晴らしい実践でしたが、
その意味で、有意義な研修会でした。
帰り、車に乗せてもらって京都縦貫道を走った。
京都市内まで1時間。
これにも驚いた。
今回は、外部から講師を呼ぶのでなく、
現場で、先進的な取り組みをしている先生に、その実践を発表してもらう場にしました。
専門家の話は、受身で受け止め、さすが専門家、でも、私たち教師は……と逃げ道を作りがちです。
しかし、同じ教師の取り組みだから、自分にもできる、やってみようという気になる。
勿論、素晴らしい実践でしたが、
その意味で、有意義な研修会でした。
帰り、車に乗せてもらって京都縦貫道を走った。
京都市内まで1時間。
これにも驚いた。
ヒューマンリレーションセンターの三宝さんの研修会に参加した。
テーマは、企業精神、つまり、お客様本位の考え方を身につける。
まずは、お客様本位のコミュニケーションの関係を体験する、インタビュー。
次に、お客様本位とチームワークの関係を体験する、情報交換ゲーム。
次に、お客様本位と自己犠牲の違いを体験する、ジャンケンゲーム。
次に、お客様本位と利益の関係を体験する、図形コミュニケーションゲーム。
次に、お客様本位と倫理の関係を体験する、ロールプレイ。
最後に、企業人として働く上での大切なものを考察する、ランキングゲーム。
どれも、何度か体験しているグループワークだが、そのねらいに応じて、絶妙にアレンジしてある。
細部までよく考えられている。
それらが、絶妙の組み合わせでプログラムしてある。
これだけ綿密なグループワークのプログラムを作れる人はそういないだろう。
それは、三宝さん自身、自負されている所だ。
ここまで来るのに10年かかったと言われていた。
さすがプロだと思った。
また、参加者も企業の研修担当の方ばかりで、これもプロのような人ばかり。
その中に混じり、教師という立場から、色々意見を言わせてもらったりした。
講師も素晴らしかったし、参加者も素晴らしかった。
期待に違わぬ研修でした。
テーマは、企業精神、つまり、お客様本位の考え方を身につける。
まずは、お客様本位のコミュニケーションの関係を体験する、インタビュー。
次に、お客様本位とチームワークの関係を体験する、情報交換ゲーム。
次に、お客様本位と自己犠牲の違いを体験する、ジャンケンゲーム。
次に、お客様本位と利益の関係を体験する、図形コミュニケーションゲーム。
次に、お客様本位と倫理の関係を体験する、ロールプレイ。
最後に、企業人として働く上での大切なものを考察する、ランキングゲーム。
どれも、何度か体験しているグループワークだが、そのねらいに応じて、絶妙にアレンジしてある。
細部までよく考えられている。
それらが、絶妙の組み合わせでプログラムしてある。
これだけ綿密なグループワークのプログラムを作れる人はそういないだろう。
それは、三宝さん自身、自負されている所だ。
ここまで来るのに10年かかったと言われていた。
さすがプロだと思った。
また、参加者も企業の研修担当の方ばかりで、これもプロのような人ばかり。
その中に混じり、教師という立場から、色々意見を言わせてもらったりした。
講師も素晴らしかったし、参加者も素晴らしかった。
期待に違わぬ研修でした。
3年の国語表現。
授業なので評価をしなければなりません。
実技試験もしますが、ペーパーテストもします。
今回は、自己主張のテスト。
こんな問題も出しました。
次の場面について、①状況の説明、②相手の気持ち、③自分の気持ち、④意志、⑤具体策の順 でアサーティブな主張を作ってください。
⑴『こころ』の先生になって、先にKからお嬢さんへの恋を相談されていたのに、Kを出し抜いて 奥さんに談判してお嬢さんとの婚約の承諾を得たことに対して、Kに謝る場面。
⑵『舞姫』の豊太郎になって、相沢にエリスと別れると約束し、大臣に語学の才能を認めてもらい帰国を勧められたが、エリスへの愛を捨てられず、大臣に帰国を断る場面。
⑶『舞姫』の相沢になって、大臣に語学の才能を示して信用を得て日本に帰国ために、エリスと別れることを、豊太郎に説得する場面。
現代文の教科書でお馴染みの作品を利用して、小説にはない場面を想定して、自己主張のシナリオを書かせます。いずれも難しい場面です。
どんな名答、迷答が出てくるか楽しみです。
授業なので評価をしなければなりません。
実技試験もしますが、ペーパーテストもします。
今回は、自己主張のテスト。
こんな問題も出しました。
次の場面について、①状況の説明、②相手の気持ち、③自分の気持ち、④意志、⑤具体策の順 でアサーティブな主張を作ってください。
⑴『こころ』の先生になって、先にKからお嬢さんへの恋を相談されていたのに、Kを出し抜いて 奥さんに談判してお嬢さんとの婚約の承諾を得たことに対して、Kに謝る場面。
⑵『舞姫』の豊太郎になって、相沢にエリスと別れると約束し、大臣に語学の才能を認めてもらい帰国を勧められたが、エリスへの愛を捨てられず、大臣に帰国を断る場面。
⑶『舞姫』の相沢になって、大臣に語学の才能を示して信用を得て日本に帰国ために、エリスと別れることを、豊太郎に説得する場面。
現代文の教科書でお馴染みの作品を利用して、小説にはない場面を想定して、自己主張のシナリオを書かせます。いずれも難しい場面です。
どんな名答、迷答が出てくるか楽しみです。
画本を積み上げてその上に檸檬を置く。
これが第一のアイディア。
すべての善いもの美しいものである檸檬が、
えたいの知れない不吉な塊の象徴である画本を吸収して、消滅させる。
これでスッキリ解決。
と思いきや、その檸檬が爆弾になって丸善を爆破するという恐ろしい想像をする。
これらは何なんだ。
この想像は建設的なのか、破壊的なのか。
それは、その後、梶井が「奇体な看板画」で彩られた京極を下ることでわかる。
「奇体な看板画」は、「花火の絵」同様、無気力な私に媚びてくる、みすぼらしくて美しいものだ。
つまり、梶井は、再び、えたいの知れない不吉な塊の中に自ら戻って行ったのではないか。
破壊したのは丸善ではなく、檸檬だったのだ。
梶井を梶井たらしめているもの、それが「えたいの知れない不吉な塊」であって、
これは消えてはいけないものだったのだ。
ちょうど、肺尖カタルの熱を自慢するように。
これが第一のアイディア。
すべての善いもの美しいものである檸檬が、
えたいの知れない不吉な塊の象徴である画本を吸収して、消滅させる。
これでスッキリ解決。
と思いきや、その檸檬が爆弾になって丸善を爆破するという恐ろしい想像をする。
これらは何なんだ。
この想像は建設的なのか、破壊的なのか。
それは、その後、梶井が「奇体な看板画」で彩られた京極を下ることでわかる。
「奇体な看板画」は、「花火の絵」同様、無気力な私に媚びてくる、みすぼらしくて美しいものだ。
つまり、梶井は、再び、えたいの知れない不吉な塊の中に自ら戻って行ったのではないか。
破壊したのは丸善ではなく、檸檬だったのだ。
梶井を梶井たらしめているもの、それが「えたいの知れない不吉な塊」であって、
これは消えてはいけないものだったのだ。
ちょうど、肺尖カタルの熱を自慢するように。