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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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国語表現の授業。
今日はゲストもありました。
それで緊張したわけではないのですが、
グダグダの授業になってしまいました。
まずつまずいたのが、席替え。
ジャンケンをして、7回勝ったものから好きな場所を選んで、黒板の座席表に書き込むというルール。
ところが、同じ相手としてもいいということにしたので、
生徒は、同じ相手と何回もジャンケンをしていた。
僕のつもりでは、できるだけ違う人とジャンケンをして、
負けが込んで相手がいなくなった時のことを先に想定して決めたルールだったが、ちょっと考えれば予想されたパターンである。想像力の欠如である。
また、勝ったもの順としながらも、一人が他の人の席まで撮ってしまうという事態に。
ジャンケンの方法でしまったと思っていた時に、どっと生徒が押し寄せてきたので、あれよあれよと言う間だった。
それでも、途中で制止したらよかったのに、できなかった。
結局好きなもの順になってしまった。
生徒が悪いのでなく、あいまいなルールで実施した僕の責任である。
ジャンケンで自己主張の度合いを体験させようとしたのだが、企画倒れになってしまった。
好きなもの同士だから、ワークをしてもお喋り状態になるグループもあり、授業も締まりのないものになってしまった。
せっかく他校から見に来ていただいたのに、こんな授業をしてしまって、ひどく落ち込んでいます。
グループワークの難しさを改めて体験しました。
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国語表現。
今日は仕上げの日。
自分の書いたものを、2人以上に読んでもらって、
いい所と改善すべき点を書いてもらう。
読んでもらうことによって、
先生ではない同じ生徒の目で批評してもらえる。
読むことによって、
他の人がどんな文章を書いているのか見ることができる。
切磋琢磨、互いに高め合える。
念願の大台ヶ原へ行ってきた。
電車とバスを乗り継いで、往復9時間、そして4時間のハイキング?
いまはドライブウェイができて、山頂までバスで上がれるが、
かつては秘境と言われた場所。
ハイキングといっても整備されているのは所々で、
多くは自然の道。きつかった。
3連休の1、2日は晴天だったが、今日は生憎の曇天。
さすが日本一雨の多い場所で、年間4,000㎜降るというだけあって、
時折小雨のぱらつく空模様。
晴れていれば遥か富士山まで見えるという展望台も眺望は悪かった。
でも、それが却って幻想的な雰囲気をかもし出していた。
台風でなぎ倒された木立は、殺伐とした光景。
何といっても、圧巻は、大蛇嵓(だいじゃぐら)。
自然の岩の向こうは断崖絶壁。
鉄の杭と鎖は張ってあるものの、
足を滑らせれば隙間から千仞の谷へまっさかさま。
高所恐怖症ではないと自負していた僕だが、
さすがに足がすくんだ。
それでも、お尻で岩の上を這いながら、先端まで辿り着いた。
絶景だった。
久しぶりというか、53年間の風景の中で、今までは神威岬が最高と思っていたが、
それを上回る迫力だった。
きっと登山家が険しい山に登頂した時に味わうであろう感動だった。
この時、再び小雨がぱらつき、風も出てきたので、
そのスリルたるや、よく生きて帰って来たと思うぐらいである。
紅葉も美しかった。
天気がもう一つなので、バスに乗る直前まで迷ったが、
行ってよかった。
1つ歳をとれば、体力も気力も落ちるだろう。
できれば、晴天の時に、もう一度、トライしたい。
2本目は、「まぼろしの邪馬台国」
実話に基づいた話で、奥さんの宮崎和子さんは今も生きている。
主人公の宮崎康平は、鉄道会社の社長であったが、
考古学の道楽のために解任されてしまう。
それを意に介さず、却って、できた時間で邪馬台国探しに専念する。
しかし、彼は、視力を喪失していた。
日常生活はできるし、昔読んだ膨大な本の場所も正確に覚えている。
すごい勉強力だ。
ただ、ひとりでは研究ができない。
それを助けたのが、後に妻になる和子だ。
うちの奥さんと同じ名前なので、それだけでも好感を持ったが、
彼女は、宮崎が社長時代に知り合い、彼の仕事を手伝っていたが、
彼が解任された時、彼にプロポーズされ、彼を支える人になった。
元からの夫婦でもなく、頑固でワンマンな宮崎に添い遂げる。
彼女自身の不幸な生い立ちもあったのだろうが、
彼女を決意させたのは、宮崎の書架に、
父が読んでいたのと同じ「農民の貧窮」という本があったからだ。
それだけで、彼を信用できると思った。
本の力だ。
彼の目となり、書物を朗読したり、
彼の手を引いて、邪馬台国を探しに旅をしたり。
この時点では、籍は入っていないが、夫婦の理想形を見たような気がする。あんな老後が送れたら。
最後は、邪馬台国の場所に結論を出し、本を出して、受賞する。
そして、卑弥呼の墓と思われる丘を発掘している最中に、他界する。
そこが本当の卑弥呼の墓かどうかは分からないが、
本人が夢を実現したと思って死だのだから、それでよし。
それより、晩年の彼は、邪馬台国探しより、
妻と二人で旅をすることに喜びを感じていた。
男のロマンと、それを支えてくれた妻。
一昔前の日本ですね。
僕がこの映画を選んだのは、
主演の吉永小百合と竹中直人の組み合わせ。
竹中は相変わらず、アクの強い俳優である。
そして、吉永小百合は化け物である。
60を越しているのに、永遠のマドンナである。
やさしいが、しっかり芯を持っている。
映画の日、2本見た。
1本目は、「レッドクリフ」。直訳すれば「赤壁」、三国志の「赤壁の戦い」を描いた映画だ。
ロケなのか、CGなのか分からない場面もあったが、壮大なスケールの映画だった。
史実にどこまで忠実なのか分からない。
ラブシーンが出てきたり、女傑が出てきたり、映画に華を添えているのは娯楽映画のセオリーどおり。
日本が制作した映画なので、日本的であったり、現代風であったりした。
いきなり戦闘のシーンから始まって、観客を引きつけた。
集団戦は迫力満点、
個人戦はゲームの三国無双さながらだった。
細かな因果関係や人間関係を描いていたが、そこにも、日本的、現代的な解釈があったように思える。
登場人物も、劉備はただのオッサン。
曹操は完全な悪人面。
孫権は影のある若者。
関羽は重厚。
張張は単細胞。
趙雲は勇猛。
とイメージどおり。
そして、諸葛孔明の金城武はかっこよかった。
僕が気になったのは、その他圧倒的大多数の登場人物たち。
馬に乗っている切られ役の敵将はましにしても、
逃げまどう民や、
槍を持って戦う一兵卒たち。
彼らにも意志や生きていく意味があるはずなのだが、
虫けらのように死んでいく。
それは、映画を盛り上げるための小道具なのか、
あるいはこれが現実なのか。
僕も含めて映画を見ている人は、孔明などの感情移入してみているが、
ほとんどが、名もなく死んでいく人々なのだ。
こんな味方をすれば、楽しめる映画も楽しめなくなるだろうが。
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