ALコーチも生徒に任せてやらせてみた。一度見せただけで無理もあったが、一生懸命取り組んでくれた。
悩みがないのか、あってもみんなの前で言えない悩みなのか、問題提示者がなかなかでてこなかった。
しかし、出てきた問題はタイムリーで、明日に迫ったセンター試験に向けて今日をどのように過ごせばいいのかというものだった。リアルすぎて質問によって問題提示者を傷つけないかという配慮もあって、コミットメントしようとするが難しい問題になった。考えてみると、なかなか奥の深い問題であった。
ALコーチの難しさも浮き彫りになった。コーチ次第で進行が大きく左右される。根本的な目的と、ルールやモラルを理解し、後は場馴れすることが必要です。
でも、問題解決をするのにはとても有効な手法だと思いました。
杉本苑子著「散華~紫式部の生涯」を読んだ。
紫式部は日本古典文学の代表である「源氏物語」の作者であるが、
その生涯を小説化したものはなかったらしい。
解説書ではなく、平安朝の女性も、現代の女性と同じ感性や知性を持っているとしたらという仮定で書かれているので、面白いが、史実に忠実であるかどうかは分からない。
それが小説だからそれでいいのだが。
「蜻蛉日記」があって、「枕草子」があって、「和泉式部日記」 があって、それらに触発された形で、「源氏物語」が書かれた。
成立の年代から言えばそうだろう。
しかも、彼女らは同時代を生きた女性であり、世間も狭く、しかも血縁関係にあった者も多い。
そうした背景を考えると、とてもダイナミックな時代であったろうと想像される。
古典の世界が、非常に身近な思える作品だった。
これに先立ち、丸谷才一の「輝く日の宮」を読んだ。
こちらは現代小説で、若き国文学者の女性が、「桐壺」の巻の次にあったと想像される「輝く日の宮」の巻を再現するというストーリーで、こちらも、源氏物語の成立を現代的な視点でとらえていて、
非常に面白かった。
国語の授業で、こうした古典の面白さを伝えられれば、生徒も古典好きになるだろうなと思った。
僕の所属しているNPOが受託した、
若者向け就職セミナーの打ち合わせがあった。
大学のキャリー教育の担当者や、セミナー企画会社の方とかもいて、
高校では知り得ない面白い情報の数々を聞くことができる。
例えば、履歴書に貼る写真は、伊勢丹の上の写真館がいい。
1万円以上するが、メイクからすべてコーディネートしてくれるらしい。
集団面接では、グループワークをやらされたりするらしい。
面接の待合室に受付に面接官がいて、わざとゴミを落として受験生がどのように対応するかを見ているとか。
面接マニュアルが出回っているため、
互いにありのままの姿を探ろうと、化かし合いの場になっているとか。
結論は、「地」を磨くことと、採用する立場になって物事を考えること。
事例研究で、参加者の提出した事例を、
吉川先生が独自の視点で解説していく。
発想の転換というか、次第に見方がわかってきた。
あるストーリーで説明する、
つまりナラティブな物語を作り上げれば、問題と解決が見えてくる。