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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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1年ぶり以上でアクションラーニングの研修会に参加した。
アクションラーニングは、あいまいな問題意識をチームに提起し、メンバーが質問することに答えながら、自分の問題を明確にしていき再定義する。それをメンバーが承認して、次の段階として解決のための行動計画を考えるために再び質問する。そして、行動計画を示し、再びメンバーが承認するというプロセス。
つまり、質問によって問題を解決することを通して学習していくというシステム。提案者とメンバーと、アクションラーニングコーチ。コーチはコンテンツには関わらず、メンバーの動きを見ながら、時々介入する。
シンプルなシステムだが、参加しているとなかなか複雑だ。質問することには慣れたが、質問のポイントが難しい。でも、意見を言い合うと対立が起こるだけで問題は解決しない。意見を質問の形に変えるだけで、話は前向きに進む。
研修会の後、いつものように酒を飲んで話がさらに深まる。
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年末から楽しみながら読み始めていた、山岡壮八の長編小説を、ようやく読了した。達成感と寂寞感がある。大本営の軍部も政治家も、当時の日本の指導者の無能ぶりがよくわかった。それが今の政治と重なってきて空恐ろしくなる。
でも、現地に派遣された反主流派の軍人たちは立派であったように描かれている。そして、無駄死にに等しく死んでいった兵隊たちも、日本のために全身全霊を傾けて戦った。そんな人々を祀った靖国神社を誹謗中傷する族はそれこそ国賊だと強く感じた。
この本はかなり偏っている。右にである。しかし、戦争物の多くは左に偏っているのでちょうどかもしれない。僕には違和感がなかった。ただ、天皇を人格者に描きすぎているのは気になった。
ジュンク堂で京都の珈琲店の本を見ていると、近くに評判の店があることを発見。さっそく行ってみた。河原町に沿って三条を越えて2筋目を東へ。目立たない玄関である。入るのにちょっと勇気がいる。入ると本に書いてあったようにカウンターだけの6席。先客の男女連れの中年がいるので、少し安心して座った。馴染みの客らしく若いマスターと話し込んでいる。聞きたくなくても会話が耳にはいる。夫婦ではなく、女性は男性を先生と呼んでいたのでどこかの大学の先生か。話の内容はインテリっぽい。ちょっと鼻につく。若い頃の僕なら我慢できなかっただろうが、僕も大人になっていた。その店で、敢えて日記を鞄から出して書き始めた。周囲との会話を遮断した。もちろんマスターとも。客なんだから好きにワガママをさせてもらおう。新たに3人連れの客が来たので先客は去って行った。去り方も気障ではあった。新客もインテリっぽい。そんな客筋の店なんだろう。店内はシンプルというか殺風景というか、そこが茶室っぽくて上品な感じを醸しだしている。いかにもインテリが好みそうなインテリアである。僕にとってはあまり居心地がいい店とは言えない。でも、珈琲は美味しかった。 
朝の9時から夕方の5時まで、3つのコースに分かれて、修了論文の審査兼報告会があった。発表10分、質疑3分、交代2分のタイトな日程で、5人ごとに10分の休憩を入れて、24人。発表する方もたいへんだが、聴く方もたいへん。かと思っていたが、聞いていると引き込まれて時間が経つのを意識しなかったし、もっと聞きたい、もっと質疑したいという気持ちにさえなった。どの発表も充実していた。2年間でこれだけ学べるのかと驚いた。若いだけにパワーポイントの使い方も上手く、中にはそのまま企業のプレゼンにも通用するものもあった。
僕は長期履修を考えているので、3回生か4回生で書くことになるのだが、来年書いて卒業しないという方法もある。その後開かれた追い出しコンパ、この年になってまた学生の追い出しコンパに出られるなんて思っていなかった。いいものだった。ジーンと来る。来年書いて報告会に出て、ついで追い出しコンパにも顔を出して、同期の院生とこの場にいたいと思った。
FDとは、ファカルティ・ディベロップメントの略で、「大学教員資質開発」などと訳されています。
大学院でアンケートを取り、大学教員の資質を改善していく制度です。学校評価の大学版のようなものです。どの大学や大学院でもアンケートを実施しています。
しかし、京都教育大学教職大学院では、アンケート結果を大学院生を集めて公開し、質疑を行なったのだ。これは画期的な集会である。全学連全盛期の団交のような集会を大学院側が開催したのだ。開催に当たり、是々非々の議論があったらしい。大学院側の弁解に終始したり、批判が続発したりしないかという懸念である。
しかし、集会はたいへん建設的に展開した。現職の先生の肯定的な発言が続いた。それで集会の雰囲気は良い方向へ動いた。もっとも、その発言がなくても批判的な意見が続出する様子はなかったと思う。
参加者の中には、民主的な大学院であるという好印象が残ったと思う。ただ、少し斜に構えた意見を述べると、ムードに流された面も無きにしも非ず。あの中で批判的な意見を述べることは非常な勇気が必要である。だから、本音で討議できたと言い切れない恐れもある。
とはいえ、良い集会だった。
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