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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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日本ファシリテーション協会の1日通しの研修会。
午前は、オープニングで、ファシリテーションとは何かの簡単な講義と2人組、4人組、8人組の交流という定番のプログラム。基本が確認できたし、どんな人が参加しているのかもわかった。普通の人に見えて、みんな現場で活躍している人ばかりである。ただ者ではない。
昼は、弁当は配布される。これも参加費の2,000円の中に入っているとは驚きである。
午後は6つの分科会に別れて研修。僕は、「議論を整理する~ロジカルな議論をするための基本を学ぼう~」に参加する。論理的な思考とは何か、どのようにすれば論理的な思考ができるのか、教師の永遠のテーマである。講師は日本総研の加藤彰氏。期待も高まる。
ポイントは、①要約、②検証、③整理、④統合、それらに共通のベースとして構造化がある。
①要約は、論点を明らかにし、ポイントをまとめ、分かり易く具体的に定義する。
②検証は、筋道を明らかにし、ツッコミを入れて歪みを正し、リフレームして偏りをなくす。
③整理は、テーマを分解し、意見を分類する。
④統合は、判断基準を定め、上位概念を示すまとめの言葉を考える。
これらは、思いつきや場当たりではなく、多様性はあるにしても、ある程度共通部分があり、それを構造化したものがある。それを明らかにして、それぞれの過程に活かす。
これを、①ファシリテーションの研修合宿の持ち物のリスト作りをする実習、②ファシリテーション協会のビジョンである「人と人が響き合う社会の実現のために、ファシリテーターが当事者として現場に立ち向かう」をより具体的な言葉で表現する実習、③ファシリテーターっぽい歴史上の有名人物を一人選ぶ実習。
それぞれ、論理的思考の4つの過程を意識して、ファシリテーターを立てて、議論するという実践を兼ねた研修。
時間が足りなくて、どの実習も消化不良になったのは残念だったが、中身の多い、そして深い研修だった。
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3年のLHRも後わずか。今日は思い切ってレクリエーションで、コイン回しをやってみた。思い切ってというのは、何年か前までなら、レクリエーションをするといえば生徒はノリノリだったのですが、最近は、何をするのも億劫で、できたら自由にだべっていたいという生徒が増えているからです。教師もその壁を打ち破るエネルギーがなく、ついつい妥協してしまうことが多くなります。でも、自信のある企画なら、やってみてマイナスにはならない。やらなくて「ゼロ」なら、やってみて「プラス」の可能性があるならやってみよう。やれば全員といかなくても、何人かの生徒には何かを与えられるはずだというぐらいの気持ちでやってみました。お題目を唱えるのでなく、とにかくやってみようと強引に教師が主導します。自主性とか民主主義とはかありません。とにかくやってみることからスタートするのです。
用意は万全で、前日に景品のお菓子を買ってきました。マニュアルも作りました。

1.ゲームの説明をする。
 ⑴両手を合わせて、その中にコインを入れ、リレーしていく。
 ⑵渡し終わった人は、拳をつくり、両手を前に出す。
 ⑶あらかじめ、誰が持つかを決めておき、その人で止める。その後の人は、コインを回すふりをする。
 ⑷相手チームは、順番に持っていない人の拳を指名して、開けさせていく。その時、他のメンバーに相談してはいけない。
 ⑸多く開けさせたチームが勝ち。
2.対戦方法を説明する。
 ⑴4チームの総当たりリーグ戦で行なう。
 ⑵先攻後攻を決めて、裏表2回ずつ行なう。
 ⑶1回目は、A対B、C対D。2回目は、A対C、B対D。3回目は,A対D、B対C。
 ⑷合計数の多いチームが勝ち。
3.トランプで4チームに分ける。
4.ゲームをする。
 ⑴トランプで4チームに分ける。
 ⑵作戦会議をして、誰が持つかを決める。
 ⑶ゲームをする。
 ⑷結果を黒板に書いていく。

そして、生徒にやるぞと宣言すると、案の定、反対の声挙がりました。「そんなのおもんない」「めんどうくさい」「もっと簡単なのやろ」。その声を無視はしないでなんとか受け流しながら、実施にこぎ着けました。
やってみると、次第に必死になって、いろいろ工夫したり、思わぬ展開に驚きや称賛の声も上がってきます。残念ながら、途中で終了のチャイムがなってしまったのですが、それでもほとんどの生徒が文句を言いながらも最後の対戦まで付き合ってくれました。
何だかんだと言っても、最後はやってくれる生徒は偉いと思いました。そして、案外複雑なルールもやっていくうちにマスターできる能力もありました。さらに、いろいろ工夫したり、ゲームのカラクリを考えたりする意欲もありました。100%の成功とは言えませんが、まずまずの成功ではないかと、思いました。
総合的な学習の時間の1つ、実践的表現講座といういかめしい名の授業を担当している。いわば、国語表現の焼き直しで、私は、例によってキャリア&コミュニケーションの授業をしている。この講座の生徒たちは、なかなか手強く、少々の教材ではこっちを向いてくれないので、毎時間が勝負である。
リアル人生ゲーム、貿易ゲーム、適性検査と来て、今日は「模擬店出店計画」である。人生について考え、自分の職業の適性を体験的に考え、適性検査までして、業界や職種も勉強して、さて今日は、自分の力をフルに発揮してプロジェクトに取り組むという、素晴らしい流れを考えていた。
でも、ある生徒が、やる前から「しょーもな」と言うので、思わず声を荒らげてしまった。でも、それで雰囲気が壊れず、生徒が課題に取り組んでくれたのは感謝しなければならない。やっているうちに、生徒も真剣になってきた。いろいろな案を出して、細かな部分まで考えてくれた。プレゼンも、色マジックで模造紙に書いたポスターを使って、しっかりやってくれた。最後には、全員で記念写真まで撮った。
感想を見ても、良いものが多かった。
今日の授業は、僕も勝ったし生徒も勝った。WinWinの良い授業だったと自画自賛しておこう。
詳細は、ホームページ「教育の職人」(http://www.pat.hi-ho.ne.jp/nobu-nisi/)を御覧ください。
全国大会の分科会の講師を依頼した神谷先生に会った。講演会では熱い先生と言う評判だったが、お会いすると穏やかな先生だった。穏やかと言うか、失礼な言い方だが、地に足のついた確かさがあった。先生がコーチングを勉強なさろうとされたきっかけは、他の中学校の先生の力で抑え付ける指導方法にあった。神谷先生は、もっと生徒の良い面を引き出すことで指導できないかと考えられた。それで何十万円も払ってコーチングを学び始める。同じ頃、教師でもコーチングを学んだ人もいたらしいが、神谷先生のように徹底的に勉強した人はいない。数学の関係で学びたてのコーチングを本にまとめる機会を得られたのは幸運だが、それがきっかけでますますコーチングに深く勉強されるようになった。
僕と似た匂いを持っていらっしゃった。類は友を呼ぶというが、また一人、友を得た。
エクササイズセッションは、「爆発物処理団」。輪ゴムにつけた5本の紐を5人で引っ張って、紙コップを挟んで移動し、もう一つの紙コップの上に置くと言うゲーム。紙コップの中にはスティック糊が入っていてバランスが悪いので、難仕事です。5人のチームワークとテクニックが必要になる。
このゲームは未完成で、参加者が実習後に意見を出し合って作り上げていく。ゲームの原型はプロジェクトアドベンチャーから取ってあって、専門家からの手厳しい意見も合ったが、それも参加者の熱意である。この雰囲気が、この研究会の良い所である。

昼休み、日星高校の水嶋校長と食べる。食べるのをそこそこに、僕は日頃の思いを話し続けた。協同学習について、思っていることを。どれだけ参考になるかわからないけれど、話ながら、自分のしてきたことを振り返ることができた。

レポートセッションは、Tグループの参加者の感想をまとめたもの。いろいろな感想があるものだ。

今年は、全体会には出ずに、神谷先生に会いに行った。
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