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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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臨床動作法の継続研修会の3回目。
今日は、肩上げ、肩開き、腕上げ。
肩といわれてもどこが肩だかかわらない。肩を上げろといわれても、首が上がったり首がすくんだり肩が詰まったり。まったく体というのはわかりづらいものだ。
それが、ペアで肩に手を当ててもらうと、ここが自分の肩なんだという自覚が生まれて、意識が集中できる。
すると、体から切り離されたように、肩が独立する。肩を上げろと言われたら、すっと上がるようになる。不思議なものだ。
また、肩に手をおくペアも手のひらの感覚を研ぎ澄まさなければならない。相手の微妙な力の出し入れを、敏感に感じ取れるかどうか。集中力が必要である。
腕上げは、援助者の力がより顕著になる。腕というのは案外重たいもので、これを上げるのには実は力が入る。そう感じないのは、無意識に力を入れているから。実際、力を抜いてくださいといわれてあてがわれた手を取り去っても、本当なら腕が下がるのが、その位置をキープしているのは、力がはいっている証拠。だから、腕を相手に任せてしまうと、凄く楽になる。脱力とはこう言うことを言うのか。
また、真っ直ぐ上げるのも難しいものだ。外に開いたり、肘が曲がったり、水平位置から上がらなかったり。自分では上げているつもりが、端から見ると千差万別である。
こうして、普段意識しない体に意識を向けると、不思議なことにいっぱい気づく。
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京都橘大学の池田先生と兎道第二小学校の糸井先生が主催されている明日の教室の特別バージョン、演劇シンポジュームに参加した。
前半は、劇団衛星が小学校に2時間×5回入って、子どもたちと作り上げた演劇の発表。宇治をテーマにしたもので、子どもたちと一緒にストーリーを作り上げたもの。3年生3クラス100人の子どもが、楽しそうに演じていた。それを劇団の人がうまくリードしている。見事なコラボレーションだった。
後半は、演劇と教育についてのシンポジューム。メンバーは、池田先生と糸井先生と、劇団の蓮行さんと、何と、内閣官房室参事になった平田オリザ氏とフィンランドメソッドの北川達夫氏と言う、超豪華メンバー。司会の池田先生の進行も絶妙で、シンポジュームにありがちなメンバーが勝手に喋っているという状況はなかった。
コミュニケーション能力を身につけるには演劇が適している。演じる、表現するというだけでなく、内容を構成していく過程での、まとめていく力という面でも、有効だ。
すべて素晴らしかったが、一番印象に残ったのは、「自己開示」と「自己提示」の違い。自己開示はよく言われるが、それは自分のすべてを開示する、裸の自分をさらすことになる。それは危険だし、そこまで場面はかなりの重要場面。いつも開示していては、身が持たないし、それは本当の自分ではない。提示は、演出した自分を表に出す。その場その場で適切なものを提供することができる。自己一致というけれど、ありのままの自分と表現する自分が一致するのは、難しいし、危険である。
教師に限って言えば、生徒や状況に応じた自己提示こそ、必要なのではないか。それも、一種の演劇である。教師は、日常、教師を演じているのである。
映画の日、しかも日曜日。ネットでチケット予約をして、ど真ん中で見ました。館内は満員、さすが話題作です。
原作は2回読みました。感動しました。だから、かなり期待していました。期待が大きすぎたのか、いやいやアレだけの長編をたった3時間半、途中でインターミッションが入れてでも納められるものではありません。映画の限界でしょう。でも、その割にはよくできていました。配役もよかった。
国民航空というのは日本航空、御巣鷹山にジャンボ機が墜落した事故。事故は起こるべくして起こった、整備不良である。その背景には、過酷な労働状況がある。それを改善すべく会社と交渉した恩地元が主人公。報復人事として、腐り切った経営陣は9年間海外僻地勤務を強いられる。
ようやく政治主導で、良識ある経営者が送り込まれるが、政治主導で辞任させる。腐り切った政治家。
その延長線上に、今の経営不振の日本航空がある。経営陣は500人を越える犠牲者の死から何も反省しなかった。潰れるべくして潰れる会社。その中でも、懸命に再生を考える人もいる。会社を一括りにはできない。でも、経営陣の責任は拭えない。そうした社会悪を描く迫力はもう一つなかった。道徳的な善悪を追究する映画ではない。
もう一つは、親子の価値観。恩地は国民航空の社員としての矜持を守るために、家族は犠牲になる。反発していた子どもも、家庭を持って初めて、父親の矜持を何となく理解する。
新しい会長と総理大臣の橋渡し役になる人物は、テレビで放映している「不毛地帯」の主人公壱岐正である。色々な所で、山崎ワールドが展開している。
今日、受験してきました。
京都教育大学大学院、連合教職実践研究科、授業力高度化コースです。いわゆる教職大学院です。
受験科目は、小論文と口述試験。
小論文のお題は、「社会変化に対応してどのような「学校時間」の改革が子どもにとって必要か」。1200字~1600字。時間は2時間。
国語の教師ですから、小論文はお手の物です。バッチリ書いたつもりですが。思い込みかも。
口述試験も生徒相手にさんざん模擬面接をしているので手慣れたものです。でも、受験番号を言えませんでした。緊張感の欠如か、緊張していたのか。言いたいことは言ったつもりですが、どのように受け止められたかはわかりません。
コースの定員は20人、受験生は学部卒が46人、現職は3人、2.5倍というところか。去年は受験生が35人だった。民主党が教師は修士という方針を打ち出したのは〆切後だからあまり関係ないと思うが。
産業カウンセラーやキャリアコンサルタントの試験の方が緊張した。今回は受験科目もそうだし、現役は過去に落ちてないし、安心していた所もあります。結果はどうでしょう。発表は17日です。
とにかく、一つのビッグイベントが終わりました。
先週に引き続き、奈良の地を踏んだ。今日は学園前。学園というのは会場になっている帝塚山学園である。近鉄の駅から見える建物は、これが学校化と思わせるほどモダンな建物である。ここに、幼稚園から大学まであるのだから、その規模は驚くほどでないかもしれないが、高校と考えると、公立の10倍以上立派な建物である。
午前中は、国立奈良博物館の西山厚氏の講演。大仏などの文化財の話なので、教育相談と何の関係があるのかと思っていたが、西山氏は、文化財の話を子どもに話して回っている。3歳から105才までには同じ話が通じるというのが信条で、その話の魂が伝わる、伝えるという点で、つながっていた。滅多に聞けない、貴重な話だった。さすが奈良である。
午後の分科会の発表も刺激になった。1つ目は西宮の小学校の先生が集まってライフスキルの研究をし、本としてまとめられた話。全学相で本を買っていたので、興味があったし、内容も期待どおりだった。ジャンルの組み合わせが非常に参考になった。2つ目は、教育と福祉と心理の職種間連携の発表。自分が自分がという思いが強く、それぞれの立場を主張し過ぎるあまり、肝心要の生徒が引っ張り回された。船頭多くして舟山に登るなんて悠長なことは言っていられない。なんせ、生身の子どもを扱うのだから。3つ目は、キャリア教育で中退を防止した工業高校の発表。先生の、パワフルで、しかも、良い意味でいい加減な姿勢が、生徒たちに伝わって、3月まで中途退学は0であった。素晴らしい実践だった。
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