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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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2年の「現代文」の「こころ」の授業。
教科書の収録部分のKの自殺まで終えたので、
ポイントを抑えながら、Kの自殺の原因を考えた。
前回、プリントを配布して、個人で考える。
今回、4人のチームで考える。
ポイントは、次の9つ。
①上野公園での「覚悟」の意味は、
②その夜、襖を開けた理由は、                   ③私とお嬢さんの婚約を聞いた時の落ち着いた驚きは、        
④この時までに、Kは私がお嬢さんが好きなことを、知っていたか、知らなかったか。
⑤襖を開けて自殺したのは、
⑥遺書の「薄志弱行」とは、           
⑦お嬢さんの名前を書かなかったのは、
⑧もっと早く死ぬべきだったとは、
⑨Kの自殺の原因は、
とても盛り上がった。
生徒は必死で考えてくれた。
いろいろな意見が出た。
でも、正解は出なかった。
正解はある。
それは、収録部分の後、私が自殺に至るまでのプロセスの中にある。
次回以降、補助テキストを配布して、真相に迫る。                            
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3年の「現代文」は「檸檬」。
えたいの知れない不吉な塊に悩まされる私が、強く惹かれたものに、
壊れかかった街の裏通りがある。
そこを歩くことによって、京都にいながら、京都から遠く離れた地へ行った錯覚を楽しむ。
つまり、空間的現実逃避だ。
また、花火の絵や、おはじきが慰めてくれる。
おはじきもきれいな模様ではなく、舐めてみるのが好きだった。
舐めると、父母に叱られた幸せな幼児期の甘い記憶が蘇ってくる。
つまり、時間的現実逃避だ。
この場面を授業するのだが、毎回、
壊れかかった街の裏通りの写真を見せたり、
駄菓子屋で買って来た毒々しいお菓子を試食したり、
極めつけは、おはじきを僕が口に入れて舐めてみる。
生徒は度肝をぬかれて、驚嘆する。
毎年、それを楽しみに授業をしている。
3年生の「国語表現」の授業。
前回、ジャンケンで席替えをしたが、
ルールの不備と処理の不手際で不満が多く出た。
やり直しても、前の方がよかったという不満も出るだろう。
いずれにしても不満は出る。
不満というのは「情」の部分だ。
「情」を断ち切るには「理」しかない。
前回はやり方がまずかったのだから、「理」にかなっていない。
ならば、やり直すことにした。
まず、生徒に謝り、やり直す理由を説明した。
感想を書かせると、不満を抱く生徒も当然いたが、やり直してよかったという生徒もいた。
些細な問題だが、リーダーの決断が必要な場面だった。

で、大きな問題へ。定額給付金。
もう無茶苦茶だ。
高額所得者をどうするかという問題で、
法律で規制しないで、本人の申告に任せる。
定額給付金自体が問題なのに、給付の仕方はもっと出鱈目だ。
こんなのが、日本のリーダーなんだから、恥ずかしい。
今年、末娘が6年生なので、最後の区民運動会だ。
長男の時から16年、2回ほど抜けたことがあるが、参加してきた。
競技の中に親子リレーというのがある。
子どもが半周走って、その後を親が引き継ぐというルールだ。
低学年と高学年で分けてあるので、
長男と長女、長女と次女と2回走ったこともありました。
その走りが目に留まったのか、ここ数年は対抗リレーの選手になっている。おそらく最高齢か。
でも、若い者には負けなかった。
今年は、ファイナルレース。
アンカーを務めたが、同時にバトンをもらい、
インコースだったのでかぶられてしまい、走路を開けたので失速、
残念ながら負けてしまった。
強引にインコースを走ってもよかったが、
僕がこけるかもしれないし、相手をこかしてしまって怪我でもさせたらたいへんだ。
そんな負け惜しみを考えるほど、悔しい。
本気の勝負って熱くなる。
ともあれ、16年、怪我なくすんで、
妻は安堵している。
『学び合い』の研修会に参加した。
橘大学で一度聞いたが、もう一度聞いてみたかった。
西川先生は相変わらずパワフルに、
『学び合い』とは対局の、一方的な語りで、
『学び合い』について話した。
一種の教祖的なオーラが出ていた。
最初に課題を与えて、後は生徒同士で教え合う。
立ち歩いてもいい。一見、学級崩壊のようにも見えるが、
子どもは課題を完成するために、あらゆるリソースを使っているのだ。
それだけで平均点が80点になる。
基本はクラス作り。
そのために学校の大半の時間を占めている授業を活用する。
学び合う中で、子どもは、大人になるために一番必要な力である、
人とかかわる力、コミュニケーション能力を身につける。
続いて、小学校や中学校、スイミングスクールや塾で、
実践している先生の発表があった。
みんな30歳以前の若い人だった。
素晴らしい発表だった。
僕が30歳までの時にあれだけのことができただろうか。
(でも、そういえば、林竹二の本を読んだっけ。
それなりにはしていたのだなぁ。)
発表の合間にフリートーク。
これは質疑応答ではなく、
参加者が立ち歩いて、話したい人と話す時間。
まさに、『学び合い』である。
年下の先生に教えられる所が多かった。
頑張らなくてはという気になる。
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