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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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3年の現代文、3つのクラスで最初の授業。
まず、気合を入れてもらうために、昨日実施した課題テストを返却する。出来の悪さに奮起を期待するショック療法。
そうしておいて、シラバスを配って、1年間の授業計画や授業の受け方、評価の仕方などを説明する。
そしていきなり「舞姫」の授業。といっても舞姫の前半のあらすじをまとめたものを配布して、主人公が、仕事を取るべきか恋愛をとるべきか、アドバイスを書く。そして、4人組で交流し、いくつかの組に発表させるという、グループワーク。みんな真剣にやってくれました。
おもしろいことに、文系のクラスでは圧倒的に恋愛を取るが多かったのに、理系のクラスでは半々だった。理系の方が現実的なのだろうか。

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学級開きのホームルーム。定番の自己紹介をした。
定番ではあるが、自己紹介を軽く見てはいけない。クラスなら友だちができるかどうか、会社なら上司の覚えめでたく出世できるかどうかの明暗を分けることもある。
少し仕掛けを施した。まず、事前に自己紹介らくらくシートを配布しておく。シートは、真ん中に「好きなもの」と書いてあり、そこからウェビングを使って、自分の好きなものを連想によって蜘蛛の巣状に広げていく。そして、その中から自己紹介に使えそうなネタを18個選んで、箇条書きにしたメモを作る。そうして自己紹介に臨む。
聞いている人も自己紹介のアピール度を6段階で評価し、さらに15個の肯定的なイメージを表す言葉から、その人にピッタリの言葉を4つ選ぶという作業を課す。
また、制限時間を1分間とし、長くてもそこで打ち切り、短くても1分間は壇上から下りられないようにした。負荷をかけることによって、流すのでなく、何か心に留まるものがあるはずだ。
そんなやりかたで、全員自己紹介をし、最後に僕も1分間で自己紹介をしました。
良い雰囲気でスタートすることができました。

始業日のホームルームで、担任として所信表明を演説をぶつ。
僕が言ったのは、「進路実現」の向こうにある「良き社会人」になって欲しいこと。そして、死ぬ時に良い人生だったとふり返れるように生きて欲しい。そのためには、「学力」は勿論、「人間力」や「社会力」も必要だ。「学力」を付けるために授業を受けたり受験勉強をしたりする。「人間力」や「社会力」も勉強が必要だ。そこには共通して「努力」の2文字がある。その成果が進路実現の段階で発揮されることもある。社会人になって実を結ぶこともある。死ぬ時になって満足できることもある。いずれにせよ、「努力は必ず報われる」ことを信じて1年間頑張ってほしい。
担任ができることは、先頭に立ってリーダーシップを発揮することではなく、頑張ろうとしている生徒のサポートをしてやることです。

明日、28年目のシーズンが開幕する。今年を入れてあと8年です。残り1桁になったのだから、1年1年大切にしていきたい。もっとも、過去27年、1年たりとも無駄に過ごした年はなかったと言い切れる。
でも、今年は特に丁寧に。もしかしたら、最後の担任になる可能性もある。もっともそれは、終わってみて初めて分かることではあるが。足元というか、目の前の生徒を一人一人大切にしていきたい。1時間1時間の授業を大切にしたい。その努力の延長線の上に、何かが待っていると信じて。
今年のモットーは、「努力は必ず報われる」。

長男が家を出たので、長女と次女にそれぞれ部屋があてがわれた。朝から荷物移動と模様替え。夜にようやく完了しました。狭い家ですが、少し広くなったような、気分が代わって引っ越したような、ああ、4月なんだな、長男も新生活、家族が気分を一新して、さぁ、新学期のスタートです。
33年ぶりに西山巡りをした。
前回は高校3年生の時の遠足。40人がぞろぞろ山歩きをした。今時の子どもは10㎞も歩けない。思い出に残っているのは、男3人で下見に行って道に迷って夜道を一か八かの別れ道で正しい選択をして無事生還した。あの時選択をミスっていたら一晩山道を彷徨い、最悪の場合は行方不明になっていたかもしれない。
当時は土道であったが、すっかり舗装されていた。
JR向日町で下車してバスで十輪寺へ。ここは別名「なりひら寺」で、在原業平が晩年を過ごしたといわれている。お気に入りは、「三方普感の庭」。別名「ゴロ寝の庭」。幸せなことに人気かなかったので縁側に腕枕でゴロ寝して「なりひらの枝垂れ桜」を見上げていた。
そこから少し歩いて善峯寺へ。ここのメインは、「遊龍の松」。長さ39mの枝が地を這うように広がっている。境内全体が回遊式庭園になっている。晴れていれば京都市内が一望できる。
善峯寺を出た頃から小雨がぱらつく天気になる。1時間ほど山道を歩く。突然、集落が出現し、こんな所にも人が住んでいるのだと妙な感慨にふける。途中1日に2組しかとらないというレストランを発見する。こんな商法もあるのだなぁ。
フィニッシュは、勝持寺、別名「花の寺」。桜は満開とはいかなかったが、西行桜を中心に、見事な桜が咲き誇っていた。そこから少し歩いてバスに乗り、またJRで帰った。家についてまもなく、雨が激しくなってきた。
高校時代に歩いた道をいつか歩きたいという願いを実現した一日でした。まだまだ健脚です。
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