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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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国語科の研修で「源氏物語ミュージアム」へ行ってきた。
去年の秋に10周年を迎え、リニューアルした。
去年がちょうど源氏物語千年紀で、入場者も秋の3箇月で9万人、
11月だけで4万5千人あって、
こういう公共との第3セクター業界は3割の収益があればいいらしいが、
去年は初の大幅黒字になった。
問題は、ブームの後の今年である。
そんな話を館長がしてくれた。
館長さんは面白い人で、文芸員っぽくなく、経営者である。
リニューアルの目玉は映画である。
20分のものだが、制作費に9千万円かかったそうだ。
白石加代子をメインに、緒方直人がナレーションをするという金の掛け方。
しかし、内容は、妻から聞いていた以上に酷いものだった。
ストーリーがわからない。
国語の先生のような源氏物語のストーリーを知っているものが見てもそうであるから、初心者にはさらにわかりづらい。
言葉も難しい。
それに何より、女性陣がケバくてエロい。
平安美人ではなく、スレンダーな面立ちの現代美人である。
大君が一番ケバくて、次に中君、肝心の浮舟は不細工だった。
匂宮や薫も、すぐに泣き叫んだりして情けないったらありゃしない。
平安貴族って実はこんな軟弱者だったんだと再発見してしまうほど。
そして、安易にラブシーンにはいる。
それも18禁まではいかないが、小学生には毒である。
最後は宇治橋の上で橋姫の白石加代子が
「男なんてこんなもんじゃ」と罵って、矢を膝でバキッとへし折る。
宇治橋は秀吉が掛けたといわれる。
平家物語では宇治川の先陣争いが有名で、2人の武者が川を馬で駆け抜ける。
時代考証も無茶苦茶でござりますがな。
喫茶室にパソコンの画面で嵌め絵のプリクラが撮れる。
これは好評で、先生方も盛んにポーズをしていた。
有意義な研修であった。
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