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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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第7段落。エリスと別れろと迫る相沢。

問題の場面です。
豊太郎を昼食に誘った相沢。
一方的な質問責め。確かに波瀾万丈の豊太郎の話は面白い。
それを非難もせず聞いていたのには権謀術数があった。

この一段のこと、つまりエリスとの関係は豊太郎の弱い心から出たことなので仕方がない。とサラッと言い切る。
本人にしてからが25歳でようやく気づいた本性を、相沢は見抜いていた。
大学時代、日本一の優等生豊太郎を見ながら、こいつは勉強はできるが、受動的・器械的なやつだ。
優柔不断で、いざというときに決断できない奴だと見抜いていた。
そこまで理解してくれるとは、「親友」と言うべきでしょう。

一方的に話を聞いていた相沢が、一転して攻勢に出て、2つの忠告をする。

1つは、語学の才能を示して大臣の信用を得ること。
それは、豊太郎の学識や才能を惜しんだから。個人的な問題ではなく、国家が大金をつぎ込んで勉強させたのだから、いうなれば国家の損失になる。
しかし、それなら、そんな回りくどいことをせずに、直接大臣に推挙すればいい。
そこが、相沢の相沢たる所以。
大臣は、豊太郎が女で首になったことを知っている。
今は、豊太郎の語学の力だけを利用しようとしている。
なのに、親友だからという理由で豊太郎を推挙すれば、大臣は相沢をどう思うか。
国家の仕事に私情を持ち込む奴だ。信用できない。
それに、万一豊太郎がミスをすれば、相沢の連帯責任になる。
相沢ははっきり言っている。「己に損あればなり」。
立派だ。さすが相沢、官僚の鏡。
友情より保身を優先する。当然だ。
豊太郎のように甘い人間ではない。

もう1つは、エリスと別れること。
身分の差は、いずれ出世した時にスキャンダルになる。
それに、弱い心の豊太郎は、おそらくエリスに泣きつかれたら出世より愛をとるだろう。
相沢は、先の先まで見通していたのだ。
親友の名に恥じない深謀遠慮である。

授業の詳細は、http://www.pat.hi-ho.ne.jp/nobu-nisi/kokugo/maihime03.htm

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