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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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僕の授業の特徴の一つは、構成的な板書でした。
国語の先生の板書は、思いついたことを書くパターンが多いのですが、
僕の場合は、矢印を使ったり、囲みを入れたり、図示的な板書を心がけていました。
生徒の評判のまずまずなのですが、板書を写すことで満足してしまう生徒が増えてきたような気がしていました。
僕は、板書を使って説明しているつもりなのですが、生徒は板書をノートに写すことに多くの精力を使い切っているようなのです。

そこで、一考しました。
いま、「危険な共生」という評論をやっているのですが、これが、たいへん論理的なよい教材です。
思わず芸術的な板書をしたくなるような。
ここが我慢のしどころ。
第1段落は見本のつもりで、いつものように板書をするが、第2段落以降は板書をしないことを宣言。
第1段落で僕がどのような点に工夫して板書するかを見ておくように指示した。

そして、今日がその第2段落。
1ページ程度の範囲ですが、僕が構造がわかるような丁寧な質問を繰り返し、生徒が答えていく。
答えは、教科書に線をひいたり、ノートにメモしたり。
そして、10分ほど残したところで、講義は終わり、後は、ノートにまとめる時間にした。
それまでの授業をじっくり聞いて、自分がわかりやすいように、できれば人が見てもわかりやすいようにまとめさせる。

生徒は一生懸命やっていました。
僕にしては珍しくノートを回収しました。
どんなノートを作っているのか。千差万別、でもどのノートもポイントはしっかりとらえている。
よく理解しているように思いました。
僕の板書法を継承しているようなノートもあって、なかなか論理的に理解している跡が見受けられました。

良いノートを作らせるには、それまでの授業をわかりやすい、論理的なものにする必要はありますが、
生徒がもう一度自分の頭で考えて、再構築するので、理解がぐんと深まります。
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