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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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オープンダイアローグの研修を受けてきました。
10時から16時30分まで、実習なしぶっ続けの講義なので、疲れましたが、睡魔に負ける暇なくしっかり学んできました。講師はふるかわ家族カウンセリング研究所の古川秀明カウンセラーでした。
オープン・ダイアローグというのは、「薬物療法に頼らない対話を重視した他職種連携による精神疾患の治療方法」で、統合失調症が投薬や入院なしで、しかも再発せずに85パーセントが完解するという方法です。フィンランドの小都市のある病院で実施されています。日本には2013年に紹介された注目の治療法です。
複数の専門家と本人と家族や関係者が集まって話し合いをする。途中専門家同士の会話(リフレクション)を当事者が見ていて、そのあと再び全員で話し合いをするというシステムです。
ポイントは、対話主義と不確実さへの忍耐です。
自分を100パーセント理解できる他者はいない。自分と他者をつなぐのは、言葉による対話しかない。お互いに言葉や意見をぶつけ合って対話することによって、今まで全く想像もしていなかった新しい考え方やものの見方が生まれ、自分の考え方がどんどん変化、成長していく。
ただ、遅々として進展しないこともある。そのときも対話を信じて、治療の結果を出すことに焦らず対話を楽しむ忍耐力が必要になる。
この方法は、統合失調症のみならず、不登校や引きこもりなどにも応用できる。とにかく、相手を信じて対話を続ける、結果は後からついてくる。センスやテクニックはいらない。オープン・ダイアローグの哲学をしっかり理解して、後は失敗を繰り返しながら実践するのみ。
荒っぽいが、やってみる価値のありそうな手法である。

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