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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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河合塾の講師に、現代文のマーク式と記述問題の授業を見せてもらった。
予備校生のセンター試験の点数の比較をしたところ、一番伸びたのが英語、一番伸びが悪かったのが国語というデータを紹介していた。国語の中でも、伸びの小さい順に、小説、古文、評論、漢文になる。小説はセンスの問題、古文は基礎力の不足が原因であると分析していた。また、マーク式と論述式の相関関係も低く、マークができるからといって、論述ができるわけでもない。ということは、マーク式の補習と論述式の補習を別々にしなければならないということになる。
授業の方は、一文一文丁寧に読んで解説した後、設問を解答し、選択肢を一つ一つ検討して、不適切な部分も指摘するというオーソドックスな展開だった。目新しさはなく、やっぱりこのパターンしかないかと思った。もっとも、成績上位者は授業をしっかり聞くだろうが、中位者以下になると、説明についていけなかったり、退屈したりするだろう。特効薬はなさそうである。
論述問題の分析は面白かった。文中の根拠が、傍線の近くにあるもの、複数あるもの、遠くにあるもの。根拠の部分を単純につなげればいいもの、比喩や具体例を説明する表現力を必要とするもの、根拠になる部分を並べ替えたり付け加えたりして構成力の必要なもの、に分けていた。生徒にどういう力をつけることが必要かがわかりやすくなった。
さすが予備校の講師という部分もあったが、負け惜しみではなく、講義に専念すればあれぐらいはできそうな感じだった。
とにかく、いろいろな意味で参考になった。
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