教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
第4段落。いよいよ舞姫登場。
「舞姫」の中でも最も美しい場面です。
教会の前ですすり泣いている、絵にも描けない超美少女に、「憐憫の情」に打ち勝たれて大胆にも声をかけた豊太郎。
でも、待てよ。
「憐憫の情」って何に対して?
父親が死んで、葬式代がないことを聞いてかわいそうになった。
でも、話を聞いたのは声をかけてから。話の順序が逆ではないでしょうか。
では、なぜ豊太郎は少女に声をかけたのか?
それは、少女の魔性の目に引きつけられたからではないでしょうか。
「青く」「清らで」「もの問いたげに」「愁いを含んだ」、そんな「目」で見つめられたからではないだろうか。
いわば、一目惚れ。
それに、自我に目覚め、そのおかげで地位が危うくなっていて、心が不安定だった。
それに、夕暮れ時の300年前の古寺の前で、「恍惚」としていた。
エリスと「離れ難い仲」になったのも「恍惚」としていた時。
「恍惚」は、「舞姫」の一つのキーワードです。
授業の詳細は、http://www.pat.hi-ho.ne.jp/nobu-nisi/kokugo/maihime03.htm
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