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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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京都教育大の授業研究会「創の会」で、
「こころ」の実践発表をした。
今回は、4人チームで話し合う機会をふんだんに取り入れた授業。
その授業展開もさることながら、話題のもう一つは、解釈の問題。
さすが定番教材だけあって、皆さん独自の授業を編み出されていて、
より深い読解をしている。
喧々諤々、いい話ができた。

それはもう1本の発表は、韓国から留学している高校の国語の先生のもの。
韓国はPISAで上位に入るなど、伸長が目覚ましい。
国も親も教育に金と熱意をかけている。
どの教室にも、プロジェクターが常設してあって、
パワーポイントを使って授業をしている。
そんな設備もさることながら、韓国の躍進の秘密は、そのカリキュラムにある。
日本の国語は作品中心。その作品をどう読解するか。
だから、「国語の力って何」と聞かれても一言で答えられないし、
多くの言葉を要しても難しい。
韓国は、この教材では段落設定、
この教材では要約、
この教材では構成というように、何を学習するのかを明確にしている。
扱う教材も文学的なものは別枠で扱い、
読解力をつけるには実用的な文章を扱う。
知識注入の授業と並行して、必ず、遂行課題という実習スタイルの授業を加えている。
知識として学んだことを、実践してみるのだ。
そして、それを教師がしっかりした評価基準を作って生徒に示し、
客観的に評価する。
日本でも体験的な学習が取り入れられ始めているが、教科は曖昧で、やりっ放しの所が多い。(これは自省しなければならない)
そこまできっちりやっているからこそ、確かな学力がついていく。
日本は、教育予算もそうだが、内容でも大きく後れを取っている。
もっとも、韓国の改変では、多くの先生が付いていけなくて、辞めたそうだ。
それぐらいの改変をしなければ、教育は変わらない。
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