教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
チェックプリント第4段落。
①運命の出会いは、昼過ぎに起こった。(夕方)
②トヨはクロステル巷にある下宿に帰ろうとしていた。(モンビシュウ街)
③運命の出会いは、ウンテル・デン・リンデンの動物園の前で起こった。(クロステル巷の古寺)
★このあたりは地名にこだわった。
④トヨは少女と会った場所には初めて来て、うっとりしていた。(何度も来て)
★「幾たびか知らず」をしっかり読み取る。
⑤少女は閉ざされた教会の門の前で声をあげて泣いていた。(声をのんで)
⑥少女の年令は十二、三才である。(十六、七才)
⑦少女はメッシュの茶髪でネッカチーフをしていた。(うすい黄金色)
★エリスはドイツ人なので当然染めているわけではない。
★ネッカチーフは死語か。多くの生徒に通用しなかった。
⑧振り返った少女の顔は、絵にも描けない超美少女だった。(詩で表現できない)
★浦島太郎の「絵にも書けない美しさ」をベースにした。
⑨少女はもの問いたげに憂いを含んで、涙に濡れた長い睫毛の黒い瞳をしていた。(青い)
★当然、カラーコンタクトをしているわけではない。
⑩トヨは少女に一目惚れした。○
★一顧しただけで心の底まで染み込んできた。
⑪臆病なトヨだが、ナンパしようという下心あって少女に声をかけた。(憐憫の情)
★「ナンパ」は受けた。教室の中は、誰々だったら……という話題に。
⑫少女はトヨを一目見て悪人だと思った。(善人)
⑬少女は自分の母親をむごい母親だと言った。○
★「母のごとく」のあとに省略されている。
⑭少女は遊ぶ金がなくて泣いていた。(父の葬式代)
⑮トヨは少女を自分の下宿に連れ込もうとした。(少女の家に送って行った)
⑯少女はいつの間にかトヨに肩を寄せていた。○
⑰トヨは、教会の隣にある十四階の屋根裏部屋の少女の家まで送って行った。(筋向かい・四階)
⑱部屋から出てきたのは、白髪まじりの貧しい服装をした少女の祖母であった。(母)
★「老嫗」とあるが、エリスのセリフには母しか出て来ない。苦労のために年より老けて見えた。
⑲少女の名前はエリザベスである。(エリス)
★「エリス帰りぬ」と名乗ったので初めて名前が分かる。豊太郎は名前も聞かずにノコノコ送ってきたことになる。
⑳亡くなったエリスの父は、エルンスト・ワイゲルトと言う詐欺師だった。(仕立物師)
★「仕立物師」は洋服の縫合をする人。これも死語か。
21家の中ではエリスと母が激しく言い争っていた。○
22エリスの母は、大声でののしったことを謝って、部屋の中に招き入れた。(戸を荒々しく締め切ったこと)
23エリスの家は貧しい屋根裏部屋だったが、高価な花が生けてあった。○
★この花の贈り主が座頭である。
24エリスは顔黒(ガングロ)でポテッとした少女だった。(色白でスリムな)
★貧家の娘は外での肉体労働が多いので、日焼けして筋肉が付いているはずなのだが。
25エリスは地方出身者である。○
★「少し訛りたる言葉」とある。
26エリスはモンビシュウ座の座頭のバウムクウヘンと言うスケベな中年男の愛人になれと迫られていた。(ビクトリア座、シャウムベルヒ)
★「身勝手な言い掛け」とは、愛人になることである。
★「バウムクウヘン」も受けていた。
27母はエリスが座頭の愛人になることに反対していた。(賛成)
★「それもならずば母の言葉に」とある。
28エリスは初対面のトヨに借金を申し込んだ。○
★よく読めば唐突である。
29エリスの目は、MUGOん・色っぽいものだった。○
★「人に否とは言はせぬ媚態」から。
★「MUGOん・色っぽい」のCDをかける。「青い瞳のエリス」も。
★キムタク夫人、工藤しずかの曲だが、昔の人になってしまった。わかる生徒はごくわずか。ましてや、玉置宏二においておや。
30トヨはポケットの中にあった二、三マルクの銀貨を貸した。(時計)
31エリスのよだれがトヨの手の甲を濡らした。(涙)
★「よだれ」も受けていた。これじゃせっかくのシーンが台無しになる。
この段落のチェックプリントは、様々な仕掛けがしてあるので、盛り上がるはずである。ここで、滑るとあとがきつい。
①運命の出会いは、昼過ぎに起こった。(夕方)
②トヨはクロステル巷にある下宿に帰ろうとしていた。(モンビシュウ街)
③運命の出会いは、ウンテル・デン・リンデンの動物園の前で起こった。(クロステル巷の古寺)
★このあたりは地名にこだわった。
④トヨは少女と会った場所には初めて来て、うっとりしていた。(何度も来て)
★「幾たびか知らず」をしっかり読み取る。
⑤少女は閉ざされた教会の門の前で声をあげて泣いていた。(声をのんで)
⑥少女の年令は十二、三才である。(十六、七才)
⑦少女はメッシュの茶髪でネッカチーフをしていた。(うすい黄金色)
★エリスはドイツ人なので当然染めているわけではない。
★ネッカチーフは死語か。多くの生徒に通用しなかった。
⑧振り返った少女の顔は、絵にも描けない超美少女だった。(詩で表現できない)
★浦島太郎の「絵にも書けない美しさ」をベースにした。
⑨少女はもの問いたげに憂いを含んで、涙に濡れた長い睫毛の黒い瞳をしていた。(青い)
★当然、カラーコンタクトをしているわけではない。
⑩トヨは少女に一目惚れした。○
★一顧しただけで心の底まで染み込んできた。
⑪臆病なトヨだが、ナンパしようという下心あって少女に声をかけた。(憐憫の情)
★「ナンパ」は受けた。教室の中は、誰々だったら……という話題に。
⑫少女はトヨを一目見て悪人だと思った。(善人)
⑬少女は自分の母親をむごい母親だと言った。○
★「母のごとく」のあとに省略されている。
⑭少女は遊ぶ金がなくて泣いていた。(父の葬式代)
⑮トヨは少女を自分の下宿に連れ込もうとした。(少女の家に送って行った)
⑯少女はいつの間にかトヨに肩を寄せていた。○
⑰トヨは、教会の隣にある十四階の屋根裏部屋の少女の家まで送って行った。(筋向かい・四階)
⑱部屋から出てきたのは、白髪まじりの貧しい服装をした少女の祖母であった。(母)
★「老嫗」とあるが、エリスのセリフには母しか出て来ない。苦労のために年より老けて見えた。
⑲少女の名前はエリザベスである。(エリス)
★「エリス帰りぬ」と名乗ったので初めて名前が分かる。豊太郎は名前も聞かずにノコノコ送ってきたことになる。
⑳亡くなったエリスの父は、エルンスト・ワイゲルトと言う詐欺師だった。(仕立物師)
★「仕立物師」は洋服の縫合をする人。これも死語か。
21家の中ではエリスと母が激しく言い争っていた。○
22エリスの母は、大声でののしったことを謝って、部屋の中に招き入れた。(戸を荒々しく締め切ったこと)
23エリスの家は貧しい屋根裏部屋だったが、高価な花が生けてあった。○
★この花の贈り主が座頭である。
24エリスは顔黒(ガングロ)でポテッとした少女だった。(色白でスリムな)
★貧家の娘は外での肉体労働が多いので、日焼けして筋肉が付いているはずなのだが。
25エリスは地方出身者である。○
★「少し訛りたる言葉」とある。
26エリスはモンビシュウ座の座頭のバウムクウヘンと言うスケベな中年男の愛人になれと迫られていた。(ビクトリア座、シャウムベルヒ)
★「身勝手な言い掛け」とは、愛人になることである。
★「バウムクウヘン」も受けていた。
27母はエリスが座頭の愛人になることに反対していた。(賛成)
★「それもならずば母の言葉に」とある。
28エリスは初対面のトヨに借金を申し込んだ。○
★よく読めば唐突である。
29エリスの目は、MUGOん・色っぽいものだった。○
★「人に否とは言はせぬ媚態」から。
★「MUGOん・色っぽい」のCDをかける。「青い瞳のエリス」も。
★キムタク夫人、工藤しずかの曲だが、昔の人になってしまった。わかる生徒はごくわずか。ましてや、玉置宏二においておや。
30トヨはポケットの中にあった二、三マルクの銀貨を貸した。(時計)
31エリスのよだれがトヨの手の甲を濡らした。(涙)
★「よだれ」も受けていた。これじゃせっかくのシーンが台無しになる。
この段落のチェックプリントは、様々な仕掛けがしてあるので、盛り上がるはずである。ここで、滑るとあとがきつい。
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