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堀公俊氏の『研修ファシリテーター』より。
この本は、研修会のファシリテーターのあり方について書かれているが、アクティブラーニングとぴったり重なる部分が多い。
ファシリテーターといえば、大きく2つのイメージがある。
一つは、会議やミーティングの進行役。
もう一つは、研修会の講師、進行役。
ファシリテーターのする研修会は、体験型のワークショップが多くなる。ワークショップといっても、体験だけをするのでなく、講義もする。そのファシリテーターの講義の部分が、アクティブラーニング型授業と重なる。
研修会でファシリテーターと似た役割にインストラクターがある。
インストラクターの講義は、いかにコンテンツ(中身)を相手に伝えるかに重点がある。
ファシリテーターの講義は、問題提起や体験の基盤となる理論を手短に伝え、体験の補助や意味づけや確認の役割を果す。
一斉授業型の授業をしている教師をインストラクター、アクティブラーニング型授業をしている教師をファシリテーターに重ねて考えてみると、共通点と相違点が見えてくる。
どちらも、生徒に知識を身につけて、それを活用してもらうことを目的にしている。一斉授業型は即効性ではなく、社会に出た後、長い目で見た活用になる。アクティブラーニング型授業は社会に出る前に、学校の中で模擬的にでも活用を試みる。あるいは、活用しながら知識の定着を図る。
また、どちらも教材研究が最も大切なことは共通している。それをどのように伝えるかを工夫する点にいても共通している。
相違点は、十分に教材研究したコンテンツのアウトプットの仕方にある。
一斉講義型は、多少の問答は含むにしても、一方向で相手に話を聞かせるように話術を磨く必要がある。
アクティブラーニング型授業は、いかに双方向な参加の場を作るかに重点がおかれる。うまく質問を重ねたり、仕掛けをして、メンバー間に対話を生じさせる。
また、伝わる情報量も大きく異なる。一斉授業型で伝わる情報を10とすれば、アクティブラーニング型は多くて3程度だろう。したがって、教える内容を精選する必要がある。
質問にしても、一斉講義型なら、一問一答でつなぐことができる。しかし、アクティブラーニング型はいちいち授業を切ることができないので、何問かを連続で考えさせる必要がある。大問の答えを導く小問をうまく配置することになる。生徒が予想通りに考えてくれるかどうか未知数の部分もある。大問を1つにするのか、多くても3つにするのかも設計する必要がある。これらの配慮を少なくとも同一教材、同一単元では同じパターンで提示しなければ一貫性がなくなる。
こう考えると、一斉講義型では予め見通しは立てるものの、その都度修正はしやすいが、アクティブラーニング型は、十分な準備が必要になる。
この本は、研修会のファシリテーターのあり方について書かれているが、アクティブラーニングとぴったり重なる部分が多い。
ファシリテーターといえば、大きく2つのイメージがある。
一つは、会議やミーティングの進行役。
もう一つは、研修会の講師、進行役。
ファシリテーターのする研修会は、体験型のワークショップが多くなる。ワークショップといっても、体験だけをするのでなく、講義もする。そのファシリテーターの講義の部分が、アクティブラーニング型授業と重なる。
研修会でファシリテーターと似た役割にインストラクターがある。
インストラクターの講義は、いかにコンテンツ(中身)を相手に伝えるかに重点がある。
ファシリテーターの講義は、問題提起や体験の基盤となる理論を手短に伝え、体験の補助や意味づけや確認の役割を果す。
一斉授業型の授業をしている教師をインストラクター、アクティブラーニング型授業をしている教師をファシリテーターに重ねて考えてみると、共通点と相違点が見えてくる。
どちらも、生徒に知識を身につけて、それを活用してもらうことを目的にしている。一斉授業型は即効性ではなく、社会に出た後、長い目で見た活用になる。アクティブラーニング型授業は社会に出る前に、学校の中で模擬的にでも活用を試みる。あるいは、活用しながら知識の定着を図る。
また、どちらも教材研究が最も大切なことは共通している。それをどのように伝えるかを工夫する点にいても共通している。
相違点は、十分に教材研究したコンテンツのアウトプットの仕方にある。
一斉講義型は、多少の問答は含むにしても、一方向で相手に話を聞かせるように話術を磨く必要がある。
アクティブラーニング型授業は、いかに双方向な参加の場を作るかに重点がおかれる。うまく質問を重ねたり、仕掛けをして、メンバー間に対話を生じさせる。
また、伝わる情報量も大きく異なる。一斉授業型で伝わる情報を10とすれば、アクティブラーニング型は多くて3程度だろう。したがって、教える内容を精選する必要がある。
質問にしても、一斉講義型なら、一問一答でつなぐことができる。しかし、アクティブラーニング型はいちいち授業を切ることができないので、何問かを連続で考えさせる必要がある。大問の答えを導く小問をうまく配置することになる。生徒が予想通りに考えてくれるかどうか未知数の部分もある。大問を1つにするのか、多くても3つにするのかも設計する必要がある。これらの配慮を少なくとも同一教材、同一単元では同じパターンで提示しなければ一貫性がなくなる。
こう考えると、一斉講義型では予め見通しは立てるものの、その都度修正はしやすいが、アクティブラーニング型は、十分な準備が必要になる。
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