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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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今週号の『AERA』の特集、「今の勉強ではもう通用しない」。東大合格のトップの超進学校の今後を占う記事である。どの学校でも、一斉授業は姿を消し、アクティブラーニングである。
文部科学省がいうところのアクティブラーニングに必ず付いてくる言葉は、「国際化社会」「知識基盤社会」「高度情報化社会」である。たしかに世界のエリートと互角に渡り合える人材の育成こそ国の急務である。しかし、そのレベルの子どもは全体のどれぐらいいるのだろう。大学進学率が50%強として、その大学の中には「Fランク」と呼ばれる大学が含まれているのだから、「大学生」と呼べるのは40%もいるのだろうか。その上位層5~10%程度か。そして、大学進学できない、しない子どもが50%弱。
これらすべての子どもに、文部科学省のいうところの「上からのアクティブラーニング」が必要なのだろうか。というのが素朴な疑問である。
そんなとき、『協同の学びをつくる』(三恵社)の柴田好章(名古屋大学大学院准教授)氏の文章にであった。氏は、現在の教育が「格差の固定化を前提とした教育」になっていないかと警鐘を鳴らしている。低位に位置づけられた人々は、ストレスの代償としてわずかな金銭を得て、そのわずかな金銭で金を使う側になる。この悪循環を繰り返す。しかも、個として振る舞う。学校教育では、乖離させられた個と個のつながりを強化する以外に、この悪循環を断ち切る方法はない。そこで必要になるのが、協同の学び、アクティブラーニングである。「学校で一つのテーマについて協議し、問題解決した経験が社会に生きる」と言う。「下からのアクティブラーニング」である。
と考えるならば、同書で水野正朗(名古屋市立桜台高等学校)氏が言うように、「教育困難校だから話し合いなどとてもさせられないなどの理由で、知識伝達型の一斉授業が多くを占める高等学校の授業」から脱却しなければならない。
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