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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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PTA総会の裏(表)番組として、保護者向けの進路説明会があった内容は、「奨学金と教育ローン」、非常に現実的、保護者が最も気になる部分に特化した説明会で、ジャストフィットだった。講師は、ファイナンシャルプランナー、これも面白かった。
表情報はパンフレットなどを見れば分かるが、裏情報や落とし穴の説明には聞き入ってしまった。
その1
日本学生支援機構の奨学金の第1種、無利子の資格は、経済的な面と成績面がある。成績は3.5以上とあるが、人数が決まっているので、4.0~4.1が最低ラインになる。
その2
第2種の有利子の利率は、3.0%以内とあるが、現在は0.9~1.55%程度。
その3
奨学金は高校から予約できるが、実際に振込があるのは5月から毎月ごと。ということは、入学前や直後のお金には対応できない。
その4
その分を補塡するのが、教育ローン。教育ローンは一括で振り込まれる。
日本政策金融公庫の「国の教育ローン」が利率が2.45%で最も低利率。
その5
しかし、申請してから交付されるまで2~3週間かかる。ということは、合格発表から納付〆切までの期間に間に合わないことのほうが多い。そこで、あらかじめ申請しておく。
その6
でも、合格しなければキャンセルしなければならない。キャンセルするとキャンセル料が発生するのではないか。ところが、キャンセル料は0円。だから、当初の費用が必要な場合は、あらかじめ教育ローンを申請しておくと良い。

なるほど、上手くできている。これなら安心して進学できる、か?
いやいや、これは「給付」ではなく「貸与」である。つまり、返済しなければならない。私立自宅で無利子で月額54,000円借りたとして、4年で259万円、返済月額は14,400円で15年になる。
有利子で月額54,000円借りた場合、年利1.0%として返済総額は280万円、月々15,582円で15年返済しなければならない。
これに、教育ローンを年2.45%で200万円借りた場合、10年間なら毎月19,000円返済しなければならない。
合わせれば、毎月35,000円返済する事になる。
大学を卒業して、安定した仕事に就けて、継続できるなら、返済可能だが、そうでなければ、500万円の借金だけが残ることになる。

と考えると、そう簡単に借りるのは考えものだ。でも、金がなければ。世知辛い世の中だ。日本政府の教育にかける歳出がいかに貧困であるか、そこが問題なのだが、今今改善されることはないが、大きな問題である。
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