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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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国語表現の授業で「超リアル人生ゲーム」をしました。これは昭和61年のキャリアガイダンスに掲載されていた渡辺美枝子先生の『good lack game」に改良に改良をかさねたゲームである。人生すごろくのようなもので、タカラの人生ゲームのような荒唐無稽なものでなく、実際の人生に近いものです。人生の様々な出来事にどう対処するのかを選択しながら、どんな価値を大切にし、どんな価値を犠牲にして選択してきたかを明らかにします。毎年1年生の綜合的な探究の時間で実施してもらっていますが、僕自身がファシリテーターになり実施するのは久しぶりで、おそらく最後の授業になるでしょう。感慨深いものがありました。
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五輪委員会の森会長が舌禍事件で叩かれてる。発言内容の評価についてはノーコメントだ。少なくとも,菅首相のように「あってはならない」と大衆に媚びる言葉は発したくない。その謝罪会見での森会長の言葉が気になった。報酬をもらっているわけでなく、政治家として最後のご奉公だといった。邪魔になるならやめなきゃ仕方がない。「老害」という批判を意識し反省しながらやってきた。老人の正直な言葉だと思う。他人事ではない。寄って鷹って叩くのは無責任。もし会長が辞めれば誰か引き継ぐ人がいるのか。まさに火中に栗を拾うだ。
NHKで放映していた「昔話法廷」を、実用国語でやってみた。
題材は3匹の子ブタで、被告は豚の三男のトン三郎。故意にオオカミをおびき寄せて殺した有罪か、襲われて止むを得ず殺した正当防衛で無罪か。証人としてオオカミの母親と豚の長男のトン一郎が尋問される。最後に被告のトン三郎が尋問される。検察側、弁護側のそれぞれの尋問を聞いて、裁判員である生徒が判決を決める。ノリの少ないクラスだったが、今回は自発的な発言もあり、感想も好評だった。次回は、「白雪姫」で裁判をしてみる。
1年生の全クラスで、ウィンターサバイバルなるコンセンサスゲームをした。NASA問題のようなゲームで、雪山に不時着したヘリの中から持ち出すものの順位を決めるというゲームである。まず個人で順位付けをして、チームで話し合って合意形成をする。正解があるので自分に答えやチームの答えの正解との誤差を計算する。チームの誤差のほうが小さければ話し合った意味がある。自分の誤差のほうが小さければ自分の意見を主張できなかったことになる。ほとんどの生徒が熱心に取り組んで、活発な議論をしていた。普段の授業では見せない顔である。こんな力も持っている。それを教師が眠らせているのだ。もったいない。
G年次が来なくなって、S年次に10人余りの授業になった。今日のクラスはあと3日、6時間である。おとなしいクラスで、まじめなのだが活気がない。やる気が伝わってこない。このクラスをいかに動かすか、引退前の最後の仕事だ。生徒丸投げでは動かないし、教師主導は避けたい。そこで三島の「美神」をすることにした。不思議な小説で、幾通りににも考えられる。対話するには絶好の教材だ。ただ、どのように展開していくのかが問題だ。今日は音読を聞いた後、初発の感想を書かせ、それを発表させながら確認の問いをする。大きなテーマについていきなり質問して、理由に対してさらに疑問を投げかける。対話である。根がまじめな生徒なので真剣に考えてくれる。時間がたつにつれて深堀ができるようになった気がする。これこそ国語の授業である。久しぶりに会心の授業だった。
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