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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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それで、授業のやり方を変えてみた。練習問題を自習させるのでなく、一人一人当てて答えさせ、板書していくという展開。すると、生徒はスラスラ答え、ノートに書いていく。う~ん、授業としてはスムーズに展開する。しかし、これでいいのかなぁ。まぁ、答えを写すだけでなく、一応生徒に答えさせるのだから、満更ではない。でも、教師がリードしないで、自分達でできないものか。これでは、学び合いとはほど遠い。高望みしすぎなのだろうか。
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1年生で古典文法の授業をしている。動詞を教えている。活用の種類、見分け方を教えて、実際に問題を解説して、理解を確かめるために練習問題をする。論理的な組み立てである。普通にやればできるはずである。しかし、「普通」が通じない。生徒は「わからない」の一言でやろうとしない。理解させられない教師の責任もある。でも、それにしても、理解力が低い。そして、わからないものをわかろうとしない。論理的な思考力以前の問題である。そしてこれこそが問題の根幹である。授業を中断してゆっくりと話をしたのだが、やろうとしない。生徒は、板書を写したりする作業はする。しかし、自分でものを考えようとはしない。大きく言えば、社会に出て役に立つのかと思ってしまう。
2年生の現代文は最初から『山月記』である。
時間数が少ないので、メインの教材からやろうというねらいである。
導入は、教師による朗読。『山月記』の朗読テープは数多くあるが、その中でも秀逸なのが野村万作のもの。以前は、テープを聞かせて生徒の感動を引き出していたが、数年前から、それじゃ、教師が同じように万感の思いを込めて朗読すれば、もっと生徒の度肝を抜けるのではないかと思って始めた。前任校の担任のクラスでは、修学旅行のバスの中で生徒が朗読し始める騒ぎで、その効果は抜群であった。
今年も2クラス試した。生徒はしーんとして聞いてくれた。読んでいる方も、どんどん感情移入が激しくなり、恍惚状態になる。
これで、興味を持ってくれたらしめたものだ。
今日から2、3年生の授業が始まった。僕は2年の授業が2講座。最初の授業は何歳になっても緊張する、疲れる。1年間の方向性が決まるというのは大げさだけど、最初の授業が上手く行くか行かないかは、やはり今後の授業に大きな影響を与える。実際に生徒に与える影響というよりも、こちらの気持ちの安定といった方が良いかもしれない。まぁ、始まって何時間かたてば、惰性になるし、毎時間毎時間充実するのは不可能である。いずれはルーティンワークになってしまうのだが、始めの授業の時間は、長く感じる。
で、今日は、進学クラスは、国語とはなんぞやという所から始めて、授業の約束を伝え、さっそく宿題の説明をして、一問一答の教師の自己紹介もした。ところが、普通クラスは、国語とはなんぞやは省略して、いきなり授業の約束を伝え、宿題の説明をしたのだが、ここで止まってしまった。同じように、いやより具体的に説明したつもりなのだが、なかなか理解してもらえなかった。何度も何度も説明している内に時間が来てしまった。予定していたことの半分もできなかった。
これは、僕の説明が拙かったのだ。生徒の理解力うんぬんよりも、そうした生徒にもわかるような説明の工夫が足りなかったのである。毎年のようには惰性で説明していると、思わぬ落とし穴にはまる。目の前の生徒に応じた授業をする。原点なのだが、ついつい疎かにしてしまう。反省、反省。
今日はゲストが来る予定でしたが、手続きの関係で来れなくなりました。そのゲストから、学び合いの授業が見たいというリクエストがあったので、急遽プリントを作成しました。今日のクラスはどちらも普通クラスで、1クラスは活気はあるが騒然としていて授業が成立するかしないか、もう1クラスは大人しいが活気に欠ける、このクラスに果たして学び合いが通用するのか。しかも、春先の時期ならまだしも、もう高校の授業も終わろうかという時期になって。しかし、どうせ普通に授業してもいつもと変わらないのだし、「ええいままよ」とプリントを配って、「4人組になって、机を合わして、チームリーディングをした後、協力してプリントを完成しなさい。」と宣言した。すると賑やかクラスの生徒たちは、普段私語ばかりしている生徒も机を合わして、テキストを音読し出した。そして、プリントも解答し出した。途中わからない所は、チームの中で教えあって。そのままチャイムが鳴るまで作業を続けた。感動した。できる!
音無クラスの方は進むのは早いが、各自で解答をしてチームで相談することが少なかった。面白い対照だった。いずれにしても、一斉に授業しているよりも深い学びをしてくれたと思う。
成功の秘訣は、課題プリントの出来にある。上越教育大の西川先生は、課題は何でも良いと言うが、東京大学の佐藤先生は、課題は練りに練ったものでなければならないという。僕は、佐藤先生の考え方に賛成だ。今回のプリントは、簡単に抜き出せるものが大半で、順調に解答していきながら、それらを使って考えれば思わぬ発見がある質問もあるので、それが解答できた時の喜びはあったと思う。
ただし、これに味をしめて次も同じようにすると失敗する。残念ながら、今の僕の力では、学び合いを継続させる力はない。ただ、1年から教えていれば、こんなものかと自然とやれるようになるかもしれない。
とりあえず今回は、学習意欲の低い生徒たちにも、課題をしっかり練り上げれば、学び合いは成り立つのだということが証明された。
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