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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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もう1時間の授業は国語表現。
傾聴のレッスンの4回目。
今まで学習してきた技法を駆使して、4人一組になって、
ひたすら話し、ひたすら聞く。
テーマは、アンゲームから抜粋した選りすぐりの話題。
普段話さないような、でもとても話したくなるような話題がいっぱい。
生徒は、普段ひたすら聞いてもらうことは少ないらしく、
スッキリした、満足したという感想が多かった。
年明け4回、何をしようか。楽しみだ。
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うち学校は二期制なので、今日が最後の授業です。
1時間は2年生の現代文。
図解の授業ですが、
図解をしようとすれば、基本的な発想を教えなければ、
生徒にはチンプンカンプン。
そこをいい加減にしてしまったので、
生徒は恐らくわかってなかったと思います。
ここ4~5年で自覚しているのですが、
独りよがりです。
これを独りよがりに終わらせないためには、
僕の意図を深謀を表に出して説明し、
ここまで考えれば、
ここまで到達できる。
これから生き抜く日本人として、
必要なスキルが必要です。
しかし、今の高校、特に京都府の教育は
原始時代の脳味噌しかない人間が、
あれこれ干渉してくるので、
ターイヘンで~す。
野矢茂樹の評論で、平明な言葉で書いてあるが、内容は実に哲学的、
であって論理がしっかりしてあるからいい教材です。
しかし、これを教師が一方的に説明して、生徒が聞いているだけで理解するには難しい。
そこで、まず、各自3~5分で自分の考えをまとめ、
2人組になって1分間で説明し合う。
その後、4人組になってペア同士で説明し合う。
そして、うまく説明できた人に、前に出てきて説明してもらう。
いい説明をしてくれました。
前の時間に時間切れになったので、一晩じっくり考えて来てくれました。
そういう探究心が嬉しいです。
生徒も生徒の説明を熱心に聞き入ってくれ、分からない所は質問もしてくれました。
その後、ぼくが説明をしたのですが、先生になった生徒はよく分かったと言っていました。
自分で考えたものが一番理解できる、
当然のことですが、そういう機会や仕組みをもっと作っていかなければならないことを学びました。
3年の現代文で、週1回、問題集を使って問題演習をしている。
普通は、20分で解答させて、解説して、点数とコメントを書かせて回収する、というパターンでやっている。
しかし、解説になると、集中力が切れる。
そこで、今回は、問題集を20分で解答した後、4人組を作らせて、
4人の答えが一致するように相談させた。そして、全問一致した段階で、持たせてある正解を見るようにした。
効果テキメンであった。
教師が解説するよりも、色々な考え方があることを知ったり、
自分がどこで間違っていたかに気づいたり、
どうしたら正解に近づけるのかが分かったり、
自分で説明することによって自分の考え方が分かったり。
グループで分からない所は、個別に教師がサポートする。
もっと早くやればよかった。
教師も楽ができ、生徒も理解が深まる。
まさに、Win-Winである。
3年の国語表現。
授業なので評価をしなければなりません。
実技試験もしますが、ペーパーテストもします。
今回は、自己主張のテスト。
こんな問題も出しました。

次の場面について、①状況の説明、②相手の気持ち、③自分の気持ち、④意志、⑤具体策の順 でアサーティブな主張を作ってください。
⑴『こころ』の先生になって、先にKからお嬢さんへの恋を相談されていたのに、Kを出し抜いて 奥さんに談判してお嬢さんとの婚約の承諾を得たことに対して、Kに謝る場面。
⑵『舞姫』の豊太郎になって、相沢にエリスと別れると約束し、大臣に語学の才能を認めてもらい帰国を勧められたが、エリスへの愛を捨てられず、大臣に帰国を断る場面。
⑶『舞姫』の相沢になって、大臣に語学の才能を示して信用を得て日本に帰国ために、エリスと別れることを、豊太郎に説得する場面。

現代文の教科書でお馴染みの作品を利用して、小説にはない場面を想定して、自己主張のシナリオを書かせます。いずれも難しい場面です。
どんな名答、迷答が出てくるか楽しみです。
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