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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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池見先生のフォーカシング講座を対面で受けた。
オンラインでは何度かお会いしているが、本物はいい。
フォーカシングのエッセンスに触れることができた。
フォーカシングはセラピストに最も重要な共感力を養うのに最適です。
カウンセリングではクライエントの感情に注目しますが、言葉になった感情はすでに「今、ここ」のものではないし、本当の感情の一部しか表現していない。
注目すべきは、感情の源にある「感じ」である。
フォーカシングではそれを「フェルトセンス」、感じられた意味という。
クライエントのフェルトセンスを追体験することが、真に共感することになる。
今回の研修では、「アニクロ」「クリアリング・スペース」「シカゴ・スタイル・リスニング」の実習をしたて、体験的に理解を進められた。
充実していたがそのぶんドップリ疲れた研修でした。
また、参加者同士の私的な会話も対面研修の醍醐味です。開業している人同士の情報交流もできました。自分の甘さを痛感しました。立て直せるかわからないほどの衝撃でした。

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FAJの定例会で、インプロの研修を受けました。講師は東京学芸大学の高尾隆さん。
インプロというのは即興劇で、演劇的な要素を使って、コミュニケーションや想像力や判断力を養う手法です。これからの世界は不透明、不確実な時代なので、即興で対応しなければならないことが多くなる。また、ひとりの力では対応できないことが多いので共創していくことが必要になる。さらに、成果を得るためにはりすくう背負わなくてはならない。リスクには失敗かつきもの。失敗の蓄積が成功に結びつく。ところが、失敗を恐れてしまう。インプロでは失敗して当然、それをどのように受け流すかを身につける。失敗を恐れるストッパーを外す。
こんな目的を持って、即興話作りや、連想ゲームや、連想ポーズや、プレゼントゲームや、イルカの調教や、リア・ハンド・ホップスや、空想旅行や、タイプの違う人との会話や、ステータスゲームなどをしました。
いずれも、要は、「相手に良い時間を与える」でした。
大阪経済大学の生徒も多数参加して、僕も若い人に混じって、年甲斐もなく積極的に参加して、楽しい時間を過ごしました。
さて、これをどう生かすかが課題です。
京都グループワーク研究会は、6年目、第68回目になりました。
今回はアイスブレークとして、「マインドフルゲーム」をしました。マインドフルネスは話題になっていますが、肥大化したり単純化したりして曖昧になっているように感じます。これは、マインドフルネスを小学生でもできる簡単なゲームにしたものです。
そして、「対話」について対話しました。主体的で対話のある深い学びの、対話って何か。関係を築くための会話や行動を決めるための議論とは違います、本質を共有するものです。学校教育では議論を教えることはできます、会話もSSTでトレーニングすることができます、しかし、対話を教えることができるでしょうか。そんなことを対話しました。
それを受けて、ライフストーリー・レビューをしました。これまで余り語ってこなかった過去の経験について、他者の協力を得ながら光を当て、言語化を行い、その経験の意味を考えることです。その人のライフストーリーについて対話することです。私の問題でやってみましたが、なかなか難しかったです。

オープンダイアローグの研修を受けてきました。
10時から16時30分まで、実習なしぶっ続けの講義なので、疲れましたが、睡魔に負ける暇なくしっかり学んできました。講師はふるかわ家族カウンセリング研究所の古川秀明カウンセラーでした。
オープン・ダイアローグというのは、「薬物療法に頼らない対話を重視した他職種連携による精神疾患の治療方法」で、統合失調症が投薬や入院なしで、しかも再発せずに85パーセントが完解するという方法です。フィンランドの小都市のある病院で実施されています。日本には2013年に紹介された注目の治療法です。
複数の専門家と本人と家族や関係者が集まって話し合いをする。途中専門家同士の会話(リフレクション)を当事者が見ていて、そのあと再び全員で話し合いをするというシステムです。
ポイントは、対話主義と不確実さへの忍耐です。
自分を100パーセント理解できる他者はいない。自分と他者をつなぐのは、言葉による対話しかない。お互いに言葉や意見をぶつけ合って対話することによって、今まで全く想像もしていなかった新しい考え方やものの見方が生まれ、自分の考え方がどんどん変化、成長していく。
ただ、遅々として進展しないこともある。そのときも対話を信じて、治療の結果を出すことに焦らず対話を楽しむ忍耐力が必要になる。
この方法は、統合失調症のみならず、不登校や引きこもりなどにも応用できる。とにかく、相手を信じて対話を続ける、結果は後からついてくる。センスやテクニックはいらない。オープン・ダイアローグの哲学をしっかり理解して、後は失敗を繰り返しながら実践するのみ。
荒っぽいが、やってみる価値のありそうな手法である。

定期試験中を利用して、校内研修を計画しました。
講師は、本校のスクールカウンセラーです。
リフレクティング・プロセス、聞き慣れない名前です。
家族療法の一種で、参加者が実際のカウンセリング場面を見て、事例研究をするというシステムです。
参加者の中から相談者を募り、カウンセラーと10分ほどカウンセリングをする。カウンセラーは相談者から問題や悩みを聞き出す。
参加者はカウンセリング場面を見た後、10分ほど話し合う。その中には相談者とカウンセラーは入らないで聞いている。
それを受けて、さらにカウンセリングをする。そして、話し合う。これを2~3回繰り返す。
紙面で事例を報告するより、事例がよく理解できるし、参加できる。
その上、滅多に見る機会のないカウンセリング場面を見ることもできる。
相談者は、カウンセラーだけでなく、参加者からも多くのヒントがもらえる。
カウンセラーも自分のカウンセリングを検証できる。
まさに、一石三鳥、三方よしの事例研究です。
カウンセラーの勇気に感謝です。
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