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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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今月のFAJの月例会は、松岡正剛主宰のイシス編集学校の師範・頭取の大川雅生氏がファシリテーターでした。さすが元リクルートの職員です。明晰な頭脳の持ち主でした。編集は本だけでなく、人生といえば大げさだが、日常生活も編集だ。様々な情報を取捨選択をしている。そして、一日を組み立てる。出だしからインパクトがあった。
4時間の研修だったが、時間が惜しいぐらい充実していた。
まずは、名前と所属に加えて、自分を料理にたとえる自己紹介。そこからチームの名前を決める。
次に、講師が15の品物を言い記録する。それらを思い出せるかというのはフリで、ワークはそれを分類すること。ポイントはカテゴリー化、ラベリング。自分の枠、型、フレームを作っておくとそれが瞬時にできる。フレームもいくつか持っていて、出で来るアイデアを予測して分類していく。
その次は、広告を見て、あるものの情報を、「分子/分母」の形で書き出していく。分母はカテゴリーを表す。一つの情報もカテゴリーが変われば意味も変わる。例えば、「赤/色」とすれば、様々な色がある中で、なぜ赤を選んだのかという観点が持てる。他の色ではなぜいけないのか。そう考えていくと、広告の一つ一つの要素に必然性が見いだせる。一つの広告を作るにもそれだけの配慮がなされているかがわかる。逆に、ないものも同じようにしていくと、明らかになる意図もある。削ぐことも編集である。物事を多面的に、さらにその多面性を裏表から見る、発想が無限に広がっていく。
次に、今年に入ってから買ったものを書き出していくワーク。とにかく、頭の中から情報を取り出す想起の作業である。想起する時、むやみやたらと思い出すのではなく、そこでもカテゴライズしている。時間軸で想起したり、買った店や、置いてある場所などの空間、誕生日とか旅行とかテーマごとにまとめて想起するなど。そして、想起したものを動かす、つまり編集の作業に入る。その時に軸を立てる。客観的な軸としては、値段毎に並べる。主観的な軸としては気に入った順に並べる。目的的な軸としては、ファシリテーションに役立つと思う順に並べる。同じ材料でも、切り口によって様々な分類ができる。そして、目的的分類からベスト3を取り出してストーリーを作る。その時に留意するのは、分かりやすさ+切れ味。そこが編集の妙である。
最後のワークは、変換代替。あるものも、分母を変えると意味が異なることは前のワークで考えた。それを徹底して、例えば「花見」も、カテゴリーが異なれば違う意味を持つ、それを数多く変換してみる。例えば、企業においては、新人研修の登竜門であったりする。これらの変換を数多くできることが編集の腕である。
そして、コミュニケーションにおいても、分母を合わせることが肝要。話が食い違うのは、分母が合っていないから。何事も、まずは分母が合っているかを確かめながらすると、いいコミュニケーションがはかれる。
今回の研修で得たものは多い。その中で、あえて2つあげるとすれば、型を持つことと、分母を意識することである。
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3年間通った、産業カウンセラー協会主宰のフォローアップ講座、今回が最終回になる。研修会自体は来年も続くが、僕がリタイアする。来年度は大学院に行くことと産業カウンセラー協会に所属することにメリットを感じなくなったからだ。
講師の酒林先生の魅力に引かれて通った。ロールプレイを中止に、酒林先生のするどい振り返りが勉強になった。最終回の今回は、カウンセラー役をやらせてもらい、大変勉強になった。
ファシリテーションについて全体像を学ぼうと、15,000円を投資して研修を受けた。朝10時から夕方18時30分の長丁場、終わった頃は頭はもちろん体全体がクタクタだったが、長くは感じなかった。
①場のデザインをして、②意見を引き出して、③まとめて、④問題解決をしていく。
会議などによく使われるが、グループワークや授業にも応用できそうだった。
研修会後の懇親会にも参加した。僕の本を買ってくれた人や産業カウンセラー全国大会で僕の分科会に来ていた人とめぐり合って、世間の狭さに改めて驚くと共に、嬉しかった。
久々、ものを学んだ一日でした。
産業カウンセラー協会のフォローアップ講座、酒林先生の講座もあと2回になった。生徒も来ないので余裕で学校を出られるはずが、そうは問屋が卸してくれず、ギリギリになった。
この講座はロールプレイを繰り返し勉強するのだが、今日感じたことは、カウンセラーがクライエントの話を聞きながら気になったことをどう処理するかということだった。訊いていいのか、クライエントに不快感を与えないか、話の腰を折らないか、その疑問はカウンセリングの進行に重要なのか、単にカウンセラーの興味なのか、訊くとしたらどのような言葉で、どのタイミングで訊くか。いろいろ考えなければならない。
また、訊くと訊かないとでは、その後の展開に大きな影響が出てくる時もある。それは、クライエントの悩みの本質に迫ったり、本質から外れたり、カウンセラーの気持ちが安定したり不安定になったり。
ロジャースが、カウンセリングの3条件として挙げたのが、受容・共感・自己一致である。この問題は、自己一致に当たる。クライエントの自己像が一致するのも意味しているが、カウンセラーの自己一致も意味している。クライエントの話を聴くカウンセラーの気持ちが安定しなければ、十分に聴くことはできない。わからないまま聴いていると、カウンセラーが大きな誤解をしたままなこともある。
さすが、カウンセリングは奥が深い。
久し振りにアクションラーニングの研修に参加した。
アクションラーニングというのは、質問によって問題を解決すると同時に、学習を深めていくという手法だ。
僕がこの研修に参加するのは、アクションラーニングの手法が学べるということもあるが、企業の方と一緒に研修できるので、企業の様子や問題を生で感じることができるからだ。
どんな大企業でも、優良企業でも、企業には企業の問題を抱えている。それは学校から掛け離れたものではなく、組織である以上、学校にも共通する部分がある。そのように、企業の話を聞いて学校の問題に置き換えられる。そうした体験ができるのが、この研修会の大きな魅力だ。
しかも、毎回、研修後に飲み会がある。そこで、さらにディープな問題を聞くことができる。大きな情報源である。教師でこうした情報源を持つことは貴重な財産だと思う。
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