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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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ミスなのか、マンなのか、なんて冗談はさておいて、
彼女は、ロジャースの面接の相手である。
最近発見された、ロジャーズの面接ビデオを見た。
しかし、不覚にも、寝てしまった。
言い訳をすれば、水曜日は「実践的表現講座」という手ごわい授業があり、それに全力を傾ける。しかも、今日は4時30分から職員会議があり、その書記をした。そして、追認試験の結果を生徒に電話して、そのまま学校を飛び出して、バイクで実家へ。実家にバイクを置いて、自転車に乗り換えて滑り込み。着いたときには疲れ果てていた。しかも、僕の生まれた頃の録画なので、雑音が入りまくり、それが子守歌がわりになってしまった。
言い訳はここまで、うろ覚えの内容は、ロジャースの鋭さである。ロジャーズと言えばおうむ返しで、クライエントの話を繰り返すばかりかと思いきや、結構言い換えたり解釈したりしている。しかし、それが的確なのだ。それに、最も感心したのが、沈黙である。沈黙の連続が睡魔を誘った一因でもあるのだが、クライエントが沈黙してもじっくり待つ。これはなかなかできない。カウンセラーの方が辛抱できなくなることが多い。それはカウンセラーが不安になるからで、つまりは自信がないからである。それをロジャースはじっと待つ。だから、流石だと思った。
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日本学校教育相談学会京都府支部の総会をしました。研修会では、追手門学院大学の三川先生に来ていただいて、非常に有益な研修ができました。キャリア教育がなぜ現場で受け入れられないのか、根本問題に迫る議論ができました。高校までなると、出口が気になり、自分は何のためにこの出口まで辿り着いたかを忘れてしまいます。キャリア教育とは人生である。全人教育である。言い古された言葉であるが、最近は使わなくなったし、使うときは絶えず胡散臭さが漂う。僕らの世代では自然に身についた能力が、今は仕掛けをしなければ体験どころか、意識すらされない。超進学校では進学実績を残すために汲々としている。困難校では、キャリア意識を持たせることが大切だと思いながら、連日悪戦苦闘の日々の中で、何ができるのか、精神論でなく、現実として。
臨床動作法の継続研修会の3回目。
今日は、肩上げ、肩開き、腕上げ。
肩といわれてもどこが肩だかかわらない。肩を上げろといわれても、首が上がったり首がすくんだり肩が詰まったり。まったく体というのはわかりづらいものだ。
それが、ペアで肩に手を当ててもらうと、ここが自分の肩なんだという自覚が生まれて、意識が集中できる。
すると、体から切り離されたように、肩が独立する。肩を上げろと言われたら、すっと上がるようになる。不思議なものだ。
また、肩に手をおくペアも手のひらの感覚を研ぎ澄まさなければならない。相手の微妙な力の出し入れを、敏感に感じ取れるかどうか。集中力が必要である。
腕上げは、援助者の力がより顕著になる。腕というのは案外重たいもので、これを上げるのには実は力が入る。そう感じないのは、無意識に力を入れているから。実際、力を抜いてくださいといわれてあてがわれた手を取り去っても、本当なら腕が下がるのが、その位置をキープしているのは、力がはいっている証拠。だから、腕を相手に任せてしまうと、凄く楽になる。脱力とはこう言うことを言うのか。
また、真っ直ぐ上げるのも難しいものだ。外に開いたり、肘が曲がったり、水平位置から上がらなかったり。自分では上げているつもりが、端から見ると千差万別である。
こうして、普段意識しない体に意識を向けると、不思議なことにいっぱい気づく。
先週に引き続き、奈良の地を踏んだ。今日は学園前。学園というのは会場になっている帝塚山学園である。近鉄の駅から見える建物は、これが学校化と思わせるほどモダンな建物である。ここに、幼稚園から大学まであるのだから、その規模は驚くほどでないかもしれないが、高校と考えると、公立の10倍以上立派な建物である。
午前中は、国立奈良博物館の西山厚氏の講演。大仏などの文化財の話なので、教育相談と何の関係があるのかと思っていたが、西山氏は、文化財の話を子どもに話して回っている。3歳から105才までには同じ話が通じるというのが信条で、その話の魂が伝わる、伝えるという点で、つながっていた。滅多に聞けない、貴重な話だった。さすが奈良である。
午後の分科会の発表も刺激になった。1つ目は西宮の小学校の先生が集まってライフスキルの研究をし、本としてまとめられた話。全学相で本を買っていたので、興味があったし、内容も期待どおりだった。ジャンルの組み合わせが非常に参考になった。2つ目は、教育と福祉と心理の職種間連携の発表。自分が自分がという思いが強く、それぞれの立場を主張し過ぎるあまり、肝心要の生徒が引っ張り回された。船頭多くして舟山に登るなんて悠長なことは言っていられない。なんせ、生身の子どもを扱うのだから。3つ目は、キャリア教育で中退を防止した工業高校の発表。先生の、パワフルで、しかも、良い意味でいい加減な姿勢が、生徒たちに伝わって、3月まで中途退学は0であった。素晴らしい実践だった。
校内研修会でキャリア教育を扱うようになった。ようやくここまできた。
講師は、佛教大学の原清治教授、風邪をひいていらっしゃるとのことでしたが、美声で流暢な語り口でした。
内容も非常に興味深かった。
特に、中学校の成績の上中下と高等学校の成績の上中下で、9つのセルに分けて、その中での無業者の割合を出されたり、モチベーションの質の違いを説明されたりした所が面白かった。
無業者については、やはり高等学校の成績がその後の人生に大きな影響を与えている。とりえあず、明確な進路を持たせて卒業させることが大切であることを再認識した。
モチベーションについては、中高とも上位の者は申し分ないのだが、中学では上位だったが、高校では下位に落ちた者は、自信を喪失している。逆に、中学出は上位ではなかったが、高校で上位になったものは、勢いはあるが同僚性に欠け、スタンドプレーに走る傾向がある。整理されるとその通りだ。
その原因になっているものを、原先生は「セルフエスティーム」、自己効力感に置いていらっしゃる。
つまり、学校教育での課題は、セルフエスティームをいかに育てるかである。それについては、一斉ではなく、個別的な対応が必要である。効率を追い求めては効果が現れない。コツコツと地道に活動しなければならないと思った。

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