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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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日本学校教育相談学会京都支部の宿泊研修会。
初の試みだが、非常によかった。
1泊するとゆっくりと語ることができる。
宿舎も、ホテルピアザびわこ。大津プリンスと琵琶湖ホテルの間にあり、眼前に琵琶湖が広がり、その向こうに、比叡山や比良山や伊吹山が臨める最高のロケーション。部屋からも風呂場からもその景色が一望できる。
1日目は、総会をした後、春日井先生の講義。教師の役割として、子どもの対応だけでなく、子どもと子ども、子どもと親を繋ぐこともある。
その親と子どもの関係が危うい。今の経済状態や雇用状態から、親の二極化が進んでいる。不安定層の親は子どもの教育まで手が回らず、富裕層の親は我が子をスーパーキッズに仕立てるべく過剰な期待をかける。
そして、子どもの教育については自己責任を突きつけられる。困った時のお互いさまという精神がなくなっている。
そこを繋ぐのが教師である。能力レベルの肯定感ではなく、存在レベルの肯定感を。それはお互いにプラスになる関係である。
教師が子どものためにすることで、子どもからエネルギーをもらう。依存と自立。
まぁ、教育の原点なのだが、今それが失われつつある。
夜は、交流会兼懇親会。
参加者が自分について語る。今までしてきたこと、これからしたいこと。
自分のことをじっくり語り、それに耳を傾けてもらえる機会が極端に少なくなっている中で、貴重な時間であった。多くのやる気をもらった。
2日目は事例発表。2人の方の発表があったが、2人とも自分の役割を役割以上に果たしていらっしゃった。見習うべき点が多々あった。僕もやらなきゃと思った。
認めてもらえるに越したことはないが、それでなくても、やりたいことがやらせてもらえないのは当たり前で、自分の役割をきっちり果たすことが大切である。そのうち、ちゃんとやっていると運も向いてくるだろう。不遇を託っている内は運もやってこないだろう。
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今日のフォローアップ研修会は、講師の酒林先生がカウンセラーになって、メンバーの問題を50分カウンセリングするという、貴重な体験だった。
普通、自分の面接を見せるということはない。
それができるのは、かなり実力があり、自信があるからだ。
酒林先生は、自信というより、自然にそれができる。
そこが凄いところだ。
凄い問題を相談したメンバーも凄かったが、それをみんなの前で平然と受ける先生もすごい。
それをメンバーでふり返るのでさらに深まる。
素晴らしい研修でした。
フォローアップ研修会の補習で、講師の酒林先生の仕事場にお邪魔した。
前々回の逐語録の残りを検討する研修だった。
参加者は、カウンセリング役をした男性と、メンバーの女性と僕の3人。
夜の8時から10時まで。家に帰ると12時前だった。
でも、とても得をした研修になった。
先生を入れて3人で、一つの事例をあーだこーだ、あーでもないこあでもないと忌憚なく意見を交わす。
鋭い意見が飛び交い、その意見を受け入れながらも、次の高見に話が展開していく。
実に楽しい時間であった。
帰りの電車でのメンバーの女性との話しも楽しかった。
最近は脳が活性化していないなぁ、年なのかなぁと思っていたが、
つまりは使っていなかったからだ。
脳を使うとは、一人で本を読むよりも、いいメンバーと話をすることである。
そういう人との出会いが求められる。
それにしても、十三は凄かった。
初めて訪れた、しかも夜の十三。
でも、ここにも不景気の影が色濃く落ちていた。
金曜の夜というのに、なんとなく淋しく活気がなかった。
かねてから参加したかった、
ファシリテーション協会関西支部の定例会に「見学」に行った。
そんなに多くないだろうと思っていたら、数十人は集まっていた。
しかも、この系の研究会には珍しく、男性が多い。
年齢はマチマチ。まさに、老若男女という感じ。
服装はラフな感じ。
こんな描写で、雰囲気はわかってもらえるだろうか。
見学といっても、実際に研修に参加できる。
アイスブレイク体験と、街づくりプロジェクト体験の2つのコースがあり、後者に参加した。
実際にスタッフが請け負ったプロジェクトを、参加者も組み立ててみる。
5~6人のグループで作業するわけだが、その勢いは凄いの一言。
いきなり、模造紙に書き出す人がいる。これが、噂のファシリテーション・グラフィックか。
アイデアはボンボンでる。それが、模造紙の上に「見える化」していく。
メンバーの意見が実にうまく反映される。
それを見ながら、行きつ戻りつしながら、意見が集約されていく。
さすが、ファシリテーターの集まりである。
阿吽の呼吸というか、互いの意見を尊重仕合いながらも、自分の意見を積み上げていく。
久しぶりに充実した話し合いを体験できた。
これが、ファシリテーションなのか。
素晴らしい。
ぜひ、このスキルを身につけて、授業で、
そして、頭の固い、意欲に乏しい教師の会議で、
実践していきたいものだ。


今回の発表の1本目は、芥川の「蜜柑」。
前回僕が長編の「こころ」を発表した時、短編小説こそ扱うべきだということでの発表。
発表者の意図は、国語の授業ではもっとスキルを教えるべきであるというもの。それは僕も同感である。
それに3つの「しかけ」がこの授業のミソ。
1つ目は、「再話」。教師が音読した教材のあらすじを書く。どれだけ正確に聞けたか、どれだけ重要なポイントを聞けたか、どれだけコンパクトに要約できたかが試される。
2つ目は、「絵化」。小説の命は描写力、本文を見ながら、車内の人物の配置を書くもの。ボックスシートと思いきや、パラレルシートだったり、思い込みを正す。当時の資料などを参考にして、正確に再生する。
そして、比喩やコントラストや情景描写の読み取りや聞き取りや言語のイメージ化など,小説を読むスキルについて発問しながら読解していく。
3つ目の仕掛けは、「リライト作文」。小娘の視点で書き直す。
短編小説なので、詳細な部分にこだわって読解できる。飽きないように仕掛けも仕組んである。
なかなか面白い実践でした。議論も内容や教え方まで、談論風発でした。

2本目は漢文の実践。「死諸葛走生仲達」を授業する前に、三国志のダイジェスト場面を取り出して、グループで書き下し文にし訳し背景について調べ、朗読劇として発表するというもの。
生徒の学力が高いこともあるが、いい作品に仕上がっていた。音読に重点を置いている発表者の熱意を感じる。
ただ、グループで調べ学習をする時、分担して個人作業になってしまいがち。その辺りの工夫が必要だと感じた。

2時30分から6時30分まで、息も尽かせぬ白熱した研修でした。
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