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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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日本ファシリーション協会の研修で、「対話(ダイアログ)」を勉強してきた。今注目されているサンデル教授が講義で用いる「対話」である。不覚にも、サンデル教授を知らなかった。勉強不足である。それはさておいて、会話は交流、議論は合意、そして対話は探究を目的にしている。対話をしてくださいというので始めたのだが、70人以上いる部屋は騒然となった。講師の堀さんはこれだけやかましくては対話は成立しないという。対話は考える時間が必要なのだ。言葉をかみしめて、思考を絞り出すのだから、ペラペラ話していては成立しない。なるほどである。5時間の研修中よく考えた。久し振りに真面目に話をしたなぁと思う。答えの出る話し合いではないのだが、それがまた心地よかった。サンデル教授は何百人いる中で対話をしているそうだが、言葉を交わすことによって思考を深めることは、出口が見えなくなった現代には必要な手段である。でも、考えを変えると、どーでもいいことをあーだこーだとこね繰り回す。いかにも非生産的な手段である。しかし、スピード化して現代だからこそ、対話が必要なのだ。
研修会後の泡の会も楽しかった。
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教育ジャーナリストの品川裕香さんの講演会に、大学院の授業をさぼって行ってきた。「特別ではない特別支援教育の実践」という演題であったが、特別支援だけではなく、最近悩んでいた授業について示唆を得られた。
いきなり、教育の目的は何かと問われた。次に、それを達成する米にはどうすればいいか。そして、その戦略を持っているかと問われた。2つ目までは答えられるが、3つ目が詰まってしまう。それが、教育界の問題だ。企業なら、戦略がなければ利益をあげられない。リサーチをして、プランを立てて、実行して、見直す。
生徒はいずれ社会に出ていく。その時に困らない力を付けること。発達障害を持っているからといって特別扱いしていては、社会に出てから通用しない。だから、普通に扱えというのではない。障害を持った生徒のニーズに応じた教育をすること。そうすれば、必ず伸びる。また、特別扱いするクラスでは、差異による上下関係が発生し、いじめが生じやすくなる。いじめが発生すると、被害者と加害者が次々入れ代わるために、すべての生徒にとって安全で安心な場ではなくなる。
公平で公正なクラストは、誰にでも同じ機会が与えられ、各自のニーズに応じた対応が受けられるクラス。そのためには、クラスの生徒の実態に応じたメタルールが必要になる。いいことはいい、ダメなことはダメと徹底して教える。それは障害の有無に関わらない。それと同時に、基礎体力・基礎学力・モニタリング・自己コントロール、自己決定・責任感・社会貢献の機会を与える。
モニタリングと自己コントロールするには、自己理解を深め、使用できる語彙を増やし、自分の感情を言語化し、自分の感情をコントロールする力を育てる。これは国語の問題でもある。
とはいっても、聞きながら、そんなの無理と思ってしまう。聞きながら想定したのは、発達障害を持つ生徒だけでなく、それに似た症状を呈する多くの生徒達。多動であったり、注意欠陥であったり、コミュニケーション不善であったり。そんな生徒達一人一人のニーズに応じた教育というのは、言うは易いが行うは難い。でも、それが教師の仕事だといわれればその通りなのだ。だったら、雑用を減らせと言い訳してしまう。それも一方ではいいながら、本務の方が気になる。どうすればいいか。やるしかないのだが。
多くの示唆を与えられたエネルギッシュな講演であった。
大阪府の高校の先生のピア・サポートのグループ、ピアの会に招かれて、研修会の講師を務めさせていただいた。30人の先生方が集まられた。これは久々の人数で、それだけ楽しみにしていただいていたという証ということで、うれしかった。
事前の打ち合わせで、僕のここまでの経歴を話してくれということだったので、大学院に提出した文書を元にして、「学びの履歴」を作成した。自分の半生について語らせてもらえる機会なんて、人生で一度あるかないか。貴重な時間をいただきました。これは、研修会というより自分自身のために大いに役立った。聞いてもらえるメンバーということも予想できたので、正直に話しました。「枕のワーク」は受けた。それに、佐谷先生に登場していただいて、一つの柱にさせてもらった。自慢になった部分もあったかもしれないが、それはそれとして自分の履歴を自分自身がポジティブに受け入れるという意味で、わがままをさせてもらった。
第2部は、ピアの会なので、ぼくが実践したフレンドサポートの実習をした。センスチェックやレベルチェックで、導入をした後、事実と推測の違いを体験してもらえる実習をした。そこに仕掛けたものは、国語の先生が多いということで、ネタに「舞姫」を使って、フレンドサポートと国語の授業を掛けたワークにした。熱心に取り組んでいただいた。
その後、新しい実習を紹介するために、「月面軟着陸」をした。予想通り盛り上がった。いいワークであった。これで2つの主だったワークをして、今回の研修の大きな印象を形成して、後はインプロのワークをいくつか紹介して終わった。
研修の組み立てとしては良かったと思うし、メンバーの熱心さにも助けられて、成功といってよい出来だったと思う。
しかし、講師として得をしたのは、僕自身の新たな取り組みを明確にしてもらったことだ。
第1段階は、保健委員にピアサポートの研修をすること。
第2段階は、PTAの保護者を対象にした聴き方の研修をすること。
第3段階は、校内でグループワークの認知度をと高めること。
第4段階は、京都にもピアサポートに取り組む学校を増やして、研修会を作ること。
これらを実現するためには、まず、今与えられている仕事を誠実に着実にこなしていくことである。
元気をもらったと感想をいただいたが、僕自身も元気をもらった。
まさに、Win-Winの研修会だった。
学校に帰って、今度は校内研修である。朱雀高校の学び直しの話を聞く。総合的な学習の時間を使って、各教科から寄せられた課題を1冊の分厚い本にして生徒に渡し、自学自習をさせるもの。内容は、中学程度のもので、自力でできるもの。たしかに、こういう取り組みの必要性を感じる。それには、先生方の理解と協力が必要である。あの分厚い冊子は、その証明でもあったのだ。生徒の様子を聞いていると、本校と変わらない。やればできる。朱雀には伝統があるが、伝統は築いていくものである。
府立学校教育相談研究会の総会と研修会。大阪大学大学院の小野田正利教授に来ていただいた。噂通りの熱演で、90分間、笑いながらも心に染みる講演だった。ド派手な衣装で登場。なぜなら、深刻な話だからせめて格好だけは明るくしたいということから。
小野田氏は保護者をモンスターと呼ばない。なぜなら、モンスターは生き物で、そういうことは人格批判になる。イチャモンと言えば事柄だから人格攻撃にはならない。なぜ、イチャモンをつけてくるのか、その背後を考える。たとえば、父親が家族の中での自分の地位を確立するために学校にイチャモンをつける。振り上げられた拳を見るのでなく、拳の源を見る。
対策として、①茶を出す。②「そういう気持ちにしたことは申し訳ない」③同僚を見殺しにしない。④言い逃れをしない。⑤相手の立場に立つと見えるものは。⑥話し合いの条件設定。⑦エネルギーの源を探る。⑧エラーを恐れない。⑨学校でできないことの見極め。⑩向き合う気持ちと共同性。
最後に、イチャモンに対応するには、教師のメンタルヘルスが不可欠。グチをこぼせる場が必要だ。 
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