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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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メタ・ファシリテーションの研修を受けました。
メタ・ファシ、対話型ファシリテーしョンとも言う。
講師は、ムラのミライの原康子さん。
メタ・ファシは、国際協力で現地で支援する際に開発された技法です。
5W1Hの中の事実だけを質問する。いつ・どこで・だれが・何をを問う。
WHYとHOWは問わない。なぜなら、感情や考えが入ってしまうから。
自分の感情や考えにとらわれていると、新しい考えに至らない。
事実質問を繰り返すと、自分の置かれている状況が認識される。
その中で、本当の問題に思い至り、自分の中のリソースに気づく。
こうして、当事者が自分で解決するように働きかける。
研修では2人組で互いに事実質問をしてみた。結構難しい。
だが、これは技法であるので、トレーニングを積めばできるようになるらしい。
なかなか面白い手法である。練習してみる価値はある。
ただ、なんでも事実質問を繰り返せばいいのではない。
状況を逐一確認しながら、効果的な事実を質問するセンスが必要だと思った。
まさに、メタである。
下手をすると、当事者の主体性を尊重するといいながら、誘導していることになりかねない。
その当たりにも配慮する必要があると思う。
2時間の研修でしたが、1日研修もあるらしく、もっと知りたいと思った。
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日本ファシリテーション協会関西支部の研修会に参加した。
今回のテーマは、質問づくり。
2年前に出版された『たった一つを変えるだけ』をもとに、ルール通りに厳格に研修した。
この本は何度も読んだし、研修会にも出たし、実際授業でも使ってみて、このブログでも紹介した。でも、すっきりしない部分があって、今回もう一度勉強しようとして参加した。
①ルールを徹底して
②質問を作って
③分類と変換をして
④優先順位をつけて
⑤共有して発展させ、
⑥最後に振り返る。
発散と収束とメタ認知を行う。
教師が質問を独占するのでなく、生徒に質問を作らせる。
まさに、自主的で対話的な深い学びである。
でも、腑に落ちないのは、作った質問の答えを考えずに放置しておくことだ。
質問には答えがなければいけないという先入観は古いのか。
生徒が優先順位をつけた質問が良い質問なのか。
このことが今回もすっきりしなかった。

後半は、マグネットテーブルで、各自話したいテーマを提示し、気に入ったテーマ同士がグループを作って話し合う。
僕は「他者の評価」と言うテーマを提示した。
さっそく声をかけてくれる人がいて、4人グループで1時間みっちり話し合った。
かなり深い話ができて、みんな大満足をした。
母校京都教育大で国語の研修会に参加した。
テーマはやはり今流行りの「主体的・対話的で深い学び」。講師は筑紫女学園の稲田女史。
文科省は、「アクティブラーニング」の看板を「主体的・対話的で深い学び」に掛け替えた。アクティブラーニングという言葉が先行し、何でもかんでもペアとかグループで授業すればアクティブという風潮も出てきたので、言葉を変えた。「コミュニケーション」を「伝え合い」にしたように、外来語は定義が曖昧で日本語にしたかったということもあるらしい。
話を聞いていると、戦後最大の教育改革といううたい文句がトーンダウンして霞んでいた。いままでの授業の延長でいいらしい。講師によってとらえ方が違う。それだけ曖昧なものなのだろう。それにしても、「にわかアクティブ」が増えている。多くの人が「昔からやっていた」と言う。文科省が一言言えば猫も杓子も靡くというのはいかがなものか。
ここは、自分で考えるしかない。
「主体的」とは、一斉授業の対義語だろう。一方的に講義しているのでなく子どもに考えさせましょう。大学や高校には警鐘であるが、小学校ではとっくにやっている。
「対話的」が難しい。子ども同士で話をさせればいいのではなく、先生との対話とか、先哲との対話とか。それでいけば、当然、自分との対話、自問自答もある。一体、対話とはなんだ。問いを立ててそれに答えることを繰り返すことか。とすれば、いい問いを立てる力、自分で答えを考える力をつけることだ。
「深い」とは。かつては新しい知識を既存の知識と結合させるとも言われていた。考えるに、キーワードは自力と未知ではないか。自分の力で新しいものを獲得できるつけること、いままで自分の中になかったものを獲得すること。
これらを総合すれば、見えてくるかな?
2年前までは主催者として運営してきた研究大会だが、退職したので今回は招待客として参加した。
午前の全体会の講師はアドラー心理学の岸見一郎氏である。「嫌われる勇気」は今もベストセラーだ。過去に2回講演を聞いて、自信を持って僕が推薦し斡旋した講師である。岸見氏を悪く言う輩もいるが、そいつらは話を聞いたことがないやつらだ。似非インテリが多い。岸見氏は雄弁ではないが、誠実さがにじみ出てくる、片時も耳を放すことはできない話だった。大満足だった。
午後は、大阪成蹊大学の米田薫教授の、構成的グループエンカウンターの分科会に参加した。米田氏とは20年ぶりだ。中学の先生から、指導主事になり、国分先生の講座で勉強し、大学の講師になった。巧みな話術で引き込むが、基礎基本をしっかり抑えたいい講義だった。
1週間で5日間、10人の講師に研修を受けたことになる。よく勉強したものだ。
日本ファシリテーション協会の講師トライアルに受講生役として参加者した。これは研修会の正講師になるための登竜門で、実際に模擬研修の講師をする。その研修の受講生として参加したわけだ。
講師は基礎講座のテキストを使って20分間講義をする。受講生は講義を聞いて質問をする。次の40分でフィードバックをする。それをすでに正講師の審査員が見ていて、後で合否を判定する。当然、正講師も受講生として鋭い質問を投げかける。
講師役は当然真剣勝負だが、受講生役も真剣勝負だ。3人のトライアルがあったのだが、これだけ一生懸命に研修を受けたのは初めてかもしれないというほど集中した。おわるとぐったり疲労感がわき出てきた。
ファシリテーターとして何をしなければならないか、よーくわかった。とても勉強になった。
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