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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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3年の現代文「危険な共生」、
宇宙基地のシステムを説明する部分。
人間と植物と動物と、水再生や廃物処理の装置の4者の関係が説明してある文章。
教科書にも循環図が挿絵として掲載されているが、
それを見ずに、循環図を書かせた。
その意図は、図解である。
ビジネス界ではよく使われる手法だ。
文章で書かれたものをビジュアルに表現して、視覚に訴える。
プレゼンテーションなどにも使われる。
そうして手法を高校の国語の授業でも取り入れることは、
意味のあることだろう。
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満を持しての「国語表現」。
後期は、チーム・ビルディングをしようと意気込んだ。
まずは、情報交換ゲーム。
以前教師の研修会で試して時は15分程度でできたのに、
なかなか出来ない。
普通は生徒の方が頭が柔らかくて出来るはず。
20分経っても出来ないので、答え合わせをした。
出来ない理由が分かった。
カードの情報が一カ所間違っていたのだ。
何度か作り替えた途中のカードを使ったらしい。
たった一つの情報ミスで、こんなにも結果が変わる。
転んでもただでは起きない僕としては、
貴重な体験をした。
しかし、生徒に迷惑をかけてしまった。
せっかく真剣に考えたのに。
でも、言い訳ですが、現実にはこんなことって多いですよね。
そんな1時間目だったので、1日中、落ち着かなかった。
まだまだ未熟ですね。
今日から後期の授業が始まった。
3年生の現代文は「危険な共生」を2クラス授業した。
1クラスは4単位あるので、
「危険な」と「共生」のイメージが逆であることに気づかせるために、
「危険な〇〇」、「△△△共生」という連想ゲームから始めた。
もう1クラスは2単位しかないので、
そこは簡単にスルーして、
生徒と掛け合いながら段落分けに時間を費やした。
どちらも当初の計画にはなく、その場の雰囲気でアレンジした。
2年の現代文は「こころ」。
ワークショップ形式でやろうと計画していたので、
まずは書いてきた感想文を4人チーム内で交流させ、発表させ、
黒板に、ファシリテーション・グラフィックでまとめた。
僕は面白かったのだが、生徒はどうか。
山田詠美の小説「ひよこの眼」のヤマ場の授業。
当初生徒には、公園のシーンまでしか配布してなかった。
二人が肩を寄せ合って、幸せの絶頂にある。
しかし、なぜか「せつない」ものがある。
そして、ラスト8分。最後のシーンのプリントを配布して、範読する。
幹生の死。
唐突ではなく、伏線がいっぱい張りめぐらせてあった。
勘の鋭い生徒は感じていただろう。
それでも、実際の続きを読むと、圧倒されてしまう。
生徒の驚きと感動の表情を見て、ヤッタという感じだった。
授業で、驚きと感動を体験できるなんて素晴らしいことじゃないか。
ある地方都市の開発をめぐって細かい状況設定をし、
8つの立場に別れて会議をするというシミュレーションゲーム。
決して、相手の揚げ足をとって喜ぶような下品なデベートではない。
まず、8つの立場に分けて、個別に自分の意見を書き、同じ立場のグループごとに話し合い作戦を立て、全体会議で論議をする。
2年生で環境問題の教材の後、授業したのだが、大好評だった。
会議自体は、論点も噛み合わない所があったり、論拠も幼かったが、
とても新鮮だったらしい。自分たちの意見をまとめて戦わす体験は皆無なのだろう。だから、日雇い派遣なんかで搾取されても、反乱を起こさないのだ。集団で、もっともっと深く考えるべきだ。学校は、そういう討論の場を提供すべきだ。生徒にはそれをやるだけの力と意欲がある。勉強勉強で抑え付けるのでなく、彼らの力を引き出すような勉強も教えなければ、これからの日本はますます暗い。
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