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教育の職人のぶさんの、国語教育とカウンセリング(公認心理師)、グループワークとキャリア教育、長年鍛えた職人技をお目にかけます。
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その後、質疑があった。
・授業は計算して組織しなければならない。思いがけない質問に答えられないことが続くと授業は壊れる。だから、深い教材研究を。
・発問は短く、雑物は捨てる。
・ノートは発想の基地。
・読書感想文は本について書く。読む前の自分と読んだ後の自分の変化を書く読後作文、読者作文へ。
・音読指導は基礎の基礎。下手な子には個別指導で自信をつけさせる。または授業中に「めんどり読み」で、下手な子を教師の周りに集めて読ませる。
・学校で取り組むには講師にプロを呼ばない。教室音読というジャンルの確立。
・作文指導は、「多作」「楽作」。できるだけ多く書かせる。教師は時間をかけて添削をしない。「読む」のでなく「見る」、そしてほめる。個々の間違いは一々訂正しない。授業で全体に指導する。「楽作」は、なりきり作文とか「もしも作文」など楽しい題材で。

教師も、その時その時を精一杯授業する。それが教師の成長になる。

研修会後、懇親会にも参加してくださった。
新幹線の時間があって短い時間だったが、サインしてもらったり、
聞きたかったことを質問したりした。

「学び合い」との関係。
「学び合い」といえども教えないことはないはず。

元気の秘密は、寝ること。

73歳とは信じられないバイタリティー。
気さくで、感覚が新鮮。
ユーモアも流行ではない。
ほんとうに凄い先生でした。
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2講目は、俳句の授業でした。
俳句は2句ありました。
2句目は、
「背より抱き ともに螢火 見てゐたり」
見ているのは誰と誰か。親子か恋人か。
僕は親子派でした。
「ゐたり」は座っている状態で、座っている人を背後から抱くのは母親だと思ったからです。
しかし、子どもは長時間じっとしていられないので、恋人だという説明があった。
僕はまだ納得できなかったので、親子に再度手を挙げた。
しかし、「無言かどうか」という発問で納得できました。
当然この場面は無言。親子なら、母が子に「きれいだね」とか必ず話し掛けるはず。
鋭い発問でした。句の中に根拠はありませんが、状況として当然検証しなければならない。

先生はこの句で授業すること昨夜決めて、授業を組み立てられた。
そして、この問い。凄い。

このように、読解は正確に文脈を整理する。
鑑賞は、正しい読解の上に成り立つ。ただし、何でもありではない。


待ちに待った野口先生の模擬授業です。
京都橘大学の明日の教室のスペシャルメニューです。
模擬授業は2本ありました。
幸運なことに、生徒として授業を受けました。

1講目は、先生が初めて模擬授業された「うとてとこ」です。
谷川俊太郎の詩を、全体を示さずに次を予測させる「絵巻方式」で展開されました。
授業の随所に「鍛える授業」のエッセンスが散りばめられていて、
その都度解説されると言うスタイルで、まさに「立体授業解説」です。
授業は、「期待」と「緊張」と「適度の恐怖」の連続で、「向上的な変容」の保障を実現します。

例えは、音読させるにも、「最高の読み方をしなさい」と目当てを明確にして指示します。
聞いている人は、「〇」か「×」かノートに書きます。「△」はありません。白黒をはっきりさせます。
先生は「まだ書けない人」と問います。手を挙げると、「早く書きなさい」と強制します。
そして、どちらかに手を挙げさせます。手を挙げない人がいると、厳しく問い詰めます。
手を挙げた人には、根拠が言える人は手を握らせます。握るまで手を挙げさせ続けます。
「×」に手を挙げた人には正しいと思う読み方をさせます。
授業を受けていて、確かに緊張しました。それは快い緊張でした。

また、次の展開を「文脈推理」させます。
頭の中にあるものを形にするために、答えをノートに書かせます。
先生は机間巡視をして、分類し、指名する人を決めます。
間違っている人を指名して発表させます。そこに、ドラマが生まれます。
しかし、間違った人に恥をかかせません。
間違ったことをほめます。
「わからなさの自覚」を大切にします。
答えは、文脈の中から「整合」していきます。

このように「 」付きの言葉、「学習用語」をしっかり教えることによって確かな読解力を身につけていきます。


コーチングは本を何冊か読んだし、研修も受けた。
でも、プロにやって貰うのは初めて。
しかも、15分ずつだが、3人のコーチに話を聞いてもらえるなんてなかなかの企画です。
僕は、転勤をテーマに3回しました。
コーチごとにまた味が違って面白かった。
普段、心の中では思っているが、口に出して人に言えないような大きなことも言えた。
口に出して言ってみると、また違って見える。
現実的になって、そこからまた一歩先に進めるような気がした。
CCNKの能力向上会で交流分析をした。
まずはエゴグラムを書くのであるが、
僕のエゴグラムはいつもと同じW型。
CPとAとACが高い。
人に厳しく自分にも厳しく。
これは教師特有ではなく、職人の父に育てられた影響だろう。
メンバーは、顔を見ると優しそうとか、
風貌や服装を見ると自由そうだとか言ってくれて嬉しかった。
これはこれでいいところもある。
で、今日の発見は、続いてしたOKグラム。
これは、自分や他人を肯定するか否定するかという基本的な構えを見るグラフ。
僕は、自分も他人も肯定する構えだった。
このOKグラムとエゴグラムを重ねると面白いことがわかる。
他者否定が強ければCPが高いはずなのに、僕のは逆。
他者肯定が高ければNPは高いはずなのに、逆。
自己肯定が高ければFCが高いはずなのに、逆。
自己否定が低ければACは低いはずだが、逆。
非常に面白い結果が出た。
これは一つの発見である。
どう言うことかと言えば、本当は他者を認めているのだが、職業柄か会えて厳しく接する。
自己肯定感は強いのだが、どこか自信がない。
これって「山月記」の李徴ではないか。 
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